Huawei (ファーウェイ)ブランドの1つであるHonor(オナー)から、「Honor Play」というゲームに特化した「ハイスペック&低価格」スマホが発表されたのでその感想をまとめたい。
実はもう1ヶ月ほど前に発表されており、発売も開始しております。日本では今の所、公式販売はされていない。
アイキャッチ画像、記事内画像はHonor Global公式サイトよりスクリーンキャプチャ:https://www.hihonor.com/global/products/smartphone/honorplay/
主なスペック & 価格
チップ | Kirin 970 |
RAM | 4 / 6 GB |
容量 | 64 GB + micro SD |
画面 | IPS LCD 6.3 インチ 解像度: フルHD+ 2340 x 1080 (409ppi) 19.5:9 (アスペクト比) 83.0%(スクリーン対ボディ比) |
カメラ | 背面: メイン 1600万画素 F2.2 サブ 200万画素 F2.4 4K 30FPS 1080P 30/60 FPS インカメラ:1600万画素 F2.0 |
バッテリー | 3750 mAh |
OS | EMUI 8.2 (オレオ8.1) |
その他 | イヤホンジャック micro SD |
価格 (税込) |
4GB RAM → 3万6600円 6GB RAM → 4万円 |
公式動画
処理能力
Kirin 970 & 4/6 GB RAM
Kirin970は2017年のチップではあるが、ファーウェイの扱うチップとしては現時点(9月22日)ではこれが最も高性能なチップ。余談だが、もうすぐKirin 980という2018年に開発された最新チップがMate 20シリーズに搭載される。
それまでは、このKirin970がファーウェイの最高峰のチップである。
Antutuのスコア
20万5439点
昨年のチップではあるものの20万点もあることから、ヘビーユーザーでも十分に満足できるパワーは兼ね備えている。
Kirin970(2017年)はスナップドラゴン845(2018年)には劣っているが、実際の使用ではヘビーユーザーでさえ普段の操作でKirin970に不満をもつことはないだろう。
GPU Turbo(ターボ)
この機能はゲーム(特に3Dゲーム)をする際、グラフィック性能を向上または安定してハイパフォーマンスを維持するために、ファーウェイが開発した機能。
ファーウェイ曰く、GPUが効率良く処理を行うため「パフォーマンスを最大60%向上させた上で、30%の省電力化」を発揮するらしい。
だが重要な点が1つあり、このGPUターボは「アプリ側もこのGPUターボに対応」していなくてはならないため、このGPUが活躍する場は現状かなり限られている。
今のところ、このGPUターボに対応しているゲームアプリは「PUBG」と「モバイルレジェンド:Bang Bang」のみなのだそう。(ちなみに私は全くゲームをしないためわからない) 参照記事:GSMArena
バッテリー
3750 mAh
さすがゲームに特化しているだけあり、かなりの容量だといえる。P20 Proのように4000mAhとまではいかないが、3.6万円の価格を考慮すれば十分すぎるくらいの大容量といえる。
ディスプレイも6.3インチ LCDパネル、解像度フルHD+ ということで、 3750mAhもあれば十分快適なバッテリーライフはおくれるだろう。
急速充電
ファーウェイは「クイック・チャージ」という名称でHonor Playの急速充電を説明している。ファーウェイの急速充電は「スーパー・チャージ」と呼ばれていたので、これは今までの呼び名と少し異なる。
クイック・チャージ < スーパー・チャージ
ということで、クイック・チャージは1つ下のクラスの充電速度ならしく、スーパー・チャージほどの充電速度はないらしい。ただ、それほど残念がることはなく、付属の充電器は「9V / 2A」の18ワットで充電が可能で、これは十分な充電スピードが約束されている。
ディスプレイ
IPS LCD 6.3インチ 解像度:フルHD+
ミドルクラスのスマホとしては標準的な構成で、おそらく十分な品質だと予想している。
83.0% スクリーン対ボディ比
ノッチ・デザインなので必然的にスクリーン対ボディ比の数値は上がるけれど、それでも十分なベゼルレス化といえ、この数値はかなり上等といえる。
カメラ
メイン:1600万画素 F2.2 サブ:500万画素 F2.4
おそらく最低限のミドルクラス・カメラの役割は果たしてくれるだろう。Kirin 970チップのお陰でAIが被写体を認識する機能もある。
サブ・レンズは「深度を測るためのみ」に使用される仕組みなので、大した性能はないと思う。
1つ覚えておいてほしいのが、この機種は「ゲームに重きを置いているので、カメラ性能は敢えて落としている」という印象がある。
その分、価格もちゃんと下げてくれているというのは付け加えておきたい。
スピーカー
モノラル・スピーカーで、「標準的」なものにすぎないと予想している。
OS
EMUI 8.2で、オレオ8.1。いずれアンドロイド・パイに対応すると思われる。
その他
イヤホンジャック、micro SDカード対応
この2つがあるのはありがたい。イヤホンジャックは3Dサウンドという機能により、より臨場感をもたせることが可能でゲームに適している「らしい」。
ワイヤレス充電 & 防塵防水のIP規格 非対応
これは当然で、低価格のため、これらに対応できないのは仕方がないといえる。
顔認証 & 背面指紋認証
背面顔認証は個人的には非常に好印象。この2つがついているのは便利。
限定カラー
私はあまり興味はないけれど、一応ですが、「Player Edition」と称して、限定版のカラーが2色あります。
価格 (個人輸入)
4GB RAM → 3万6600円
6GB RAM → 4万円
これは私がいつもおすすめしているイートレンという香港の通販サイトでの価格。容量は4GB版も6GB版も共通して64GBなので変わりはない。
もし買うのであれば私は、6GB版(4万円)を断然おすすめする。4GB RAMとの価格差が3400円しかないので、これくらいであれば、6GB RAMの方がお得だと感じるため。
しかもこのスマホはゲーム向けであるので、RAMが多いことに越したことはない、なので6GBが良い選択といえる。
コストパフォーマンス自体は非常に良い。特にカメラ性能をあまり重視しない人にとっては願ってもないスマホの1つだといえる。
- Kirin 970
- 6GB RAM
- 3750 mAh バッテリー
- フルHD+ 6.3インチ ディスプレイ
- 83% スクリーン対ボディ比
これだけ揃って、4万円はかなりお得な価格といえる。
ただ、ここまで”攻めたスマホ”でも以前紹介したシャオミーのPoco F1には敵(かな)わないということは断言できる。
まとめ
ファーウェイのHonorシリーズからまたもコスパの高いスマホが登場したといえる。正直なところ、Honorシリーズから似たような製品が多すぎて、もうどれがどれかがよくわからない、という人も多いだろう。
Honor Playを端的に説明すれば:Honor 10のカメラ性能を下げ、より低価格でゲーム重視のパワーあるスマホ
といえる。
今のところ日本では公式販売されておらず、個人輸入(イートレン)になってしまうけれど、価格は 「4GB → 3.66万円」 「6GB → 4.0万円」となっており、かなりコストパフォーマンスは高い。私は6GB版をおすすめします。
処理能力はKirin 970、RAM 6GBと現状のファーウェイ製品としては最高の処理能力であり、バッテリーも3750mAhと十分な容量、イヤホンジャックもmicro SDも使用できる。
本当にシャオミーのPoco F1さえ存在しなければもっと話題になっていたと思うし、もっと価値があったといえる。
日本で公式販売されるかはわからないが、もし3.5万円〜4万円で販売されれば十分にインパクトは与えられるだろう。