本日のピックアップは発表されたばかりの「Huawei P20 Liteについての印象」を書いていきたいと思う。P20 Liteは昨年、日本の格安スマホ市場を“独占”した感のあるP10 Liteの後継機にあたる。
現行のP10 Liteは価格.comの人気スマホ・ランキングでは、過去1年近くに渡り、ずっと1位に君臨していると思う。日本でも注目している人も多いと思う。今回は発表されたばかりなので、P20 Liteの紹介と私の感想を入れていきたい。
アイキャッチはすでに販売開始されているHuaweiポーランド公式サイトよりスクリーンキャプチャ:https://consumer.huawei.com/pl/phones/p20-lite/
主なスペック & ヨーロッパでの価格
SoC | Kirin 659 |
RAM | 4 GB |
ストレージ | 64 / 128 GB + micro SD (256GB) |
ディスプレイ | IPS LCD 5.84 インチ 解像度: 1080 x 2280 フルHD+ |
カメラ | 背面:1600万画素 (F2.2) 200万画素 (F2.2) インカメラ:1600万画素 (F2.0) |
バッテリー | 3000 mAh |
OS | 8.0 (EMUI 8.0) |
その他 | NFC、USB-Type-C、Bluetooth 4.2 Apt X対応、イヤホン・ジャック(端子) 指紋認証・顔認証ロック解除 |
価格 | 369ユーロ (約4万8千円) |
ベゼルレス化 と ノッチ・デザインの採用
Huaweiポーランド公式サイトよりスクリーンキャプチャ:https://consumer.huawei.com/pl/phones/p20-lite/
スクリーン対ボディ比:80.5%
2018年ではミッドレンジ・スマホでさへもベゼルレス・デザインは必須といえるのでしょう。これは以前にZTE BLADE 9を紹介したときにも感じたことで、今年からはベゼルレス・デザインではないスマホは買うべきではないと思う。
80.5% という数字はかなり良い数字で、昨年のフラッグシップ機が大体80%(プラス・マイナス1%あたり)前後だったので、“見た目上”は昨年のフラッグシップ機と対して変わりないといえる。
ノッチ・デザインの採用:好き嫌いが別れる
昨年のHuawei P10シリーズはiPhoneのデザインに非常に似ており、今回もiPhone Xを明らかに参考にしたと考えられるノッチ・デザインを採用。個人的にあまり驚きはない。ノッチ・デザインが「ダサい」と感じる人は多いらしく結構不評なのだけれど、個人的には、スペースを無駄にしていないので、そこまで批判的ではない。
ボディはHuaweiのサブ・ブランドであるHonor (オナー)・シリーズを感じさせるデザイン性で背面がガラス面かつ光沢が出るデザイン。まあ、私はあまりデザイン性は重視していないけれど、そこそこデザイン性は高いのではと思う。
処理能力:Kirin 659 & 4GB RAM
KirinチップセットはHuaweiの子会社が独自に開発しているチップなのだけれど、659はミッドレンジ用に作られたチップ。これは現在日本で人気の格安スマホである「Huawei nova lite 2」と同じチップ。
「Kirin 659 & 4GB RAM」という構成は「Mate10 Lite」と全く同じなので、処理能力はこれとほぼ同等と考えられる。ちなみに nova lite 2 は「3GB RAM」なので、ほんの少しだけ処理能力は劣ると思う(おそらく体感では同じだと思う)。
P20 Liteのベンチマークを探したのだけれど、信頼できそうなものが見つからなかったので、下の画像のMate10 Liteの数字を“仮想P20 Lite”と思って参考にして下さい。ちなみにMate10 Liteは青色のバー。Antutuはスマホの総合的な処理能力を測るアプリでこの業界ではかなり有名で信頼できる。
ソース:Phone Arenaより https://www.phonearena.com/phones/Huawei-Mate-10-Lite_id10706/benchmarks
Phone Arenaのソースなのでこの数字は信頼はできると思っている。昨年のP10 Lite(ピンクのバー)と比べるとMate10 Lite (仮想P20 Lite)は若干向上している。
まあこの数字だけを見れば、ミッドレンジ・スマホなので、やはり処理能力には限界というのがある。それでもライト・ユーザーや3Dゲームをしない人であれば、十分な性能であるといえる。
カメラ:デュアルレンズ搭載
背面:メイン 1600万画素 F2.2 / サブ 200万画素 F2.2
メインは1600万画素でそこそこ高画素のカメラを採用。P20やP20 Proとは違いライカ製ではない。これに対して驚きはない。
サブは200万画素ということで、これは奥行きを測るために使われるのだそう。もしかすると、暗所での撮影時により光を取り込める機能も兼ねているかもしれないけれど、それはわからない。
顔認証 & 背面指紋認証 ロック解除
これは私の理想と思っているロック解除の構成。Huaweiの顔認証はかなり速いといわれている。P20 Liteの顔認証のスピードはどこまで速いのかはわからないけれど、P20 ProとサムスンのギャラクシーS9を比べるとP20 Proの方がかなり速いので、P20 Liteもそこそこ速いのではと思っている。
指紋認証ボタンは背面の正常な位置に配置されており、これは完璧。認証スピードも正確さも評判通り。
その他
64GB + micro SD (256GBまで)
ストレージ容量も64GBあり更に、SDも挿せるとなれば文句なしの構成といえる。
イヤホン・ジャック(端子)継続
これは非常に素晴らしい。「無いよりかは有った方が良い」機能なので、好印象。
バッテリー:3000mAh + 急速充電
バッテリー容量はP10 Lite の頃とは変わりはないし、急速充電も継続して採用。これが“当たり前”のようについているのが素晴らしいといえる。
Huaweiポーランド公式サイトよりスクリーンキャプチャ:https://consumer.huawei.com/pl/phones/p20-lite/
価格:369ユーロはあくまで参考、日本では必ず安くなる
ヨーロッパの販売価格といのは北米や日本よりも高くなる傾向がある。恐らく、関税とか消費税とかいろいろとあるのだと思う。
まず、このままの価格が日本のマーケットに反映されることはないと予想できる。なぜかというと昨年のP10 Liteは349ユーロ (P20 Liteよりも20ユーロ安い)だったけれど、日本での販売価格はウンと下がっていたからである。
P10 Lite | P20 Lite | |
欧州 | € 349 (当時約4万2.5千円) | €369 (約4万8千円) |
日本 | 2万8千円 | ????? |
日欧との差額 | 約1万4.5千円 | ????? |
注意:上記P10 Liteの価格は私のブログを元に当時の記事を参考に書いております。更に、おおよその価格であるというご理解でお考え下さい。もちろん現在の価格とは異なります。
という具合に、日本ではかなり割安になる形で販売されている。という訳で、ヨーロッパでの販売価格は参考程度に留めておく必要がある。
正直2万円台は厳しいのかなと予想している。おそらく3万円台は確実だと思う。
まとめ
昨年ミッドレンジ・スマホとしてP10 Lite一択というほど、ミッドレンジのコスパ最強を欲しいがままにしていたP10 Liteの後継機であるP20 Liteに注目が集まるのは当然といえる。
今年もデザイン性だけでなく、処理能力や、カメラ、ディスプレイ、バッテリーなど順当に性能アップはしているので、私のブログでも継続して注視していきたい。
最後に、ミッドレンジ・スマホというのは性能の価格のバランスが非常に大切になってくる。昨年のP10 Liteはその性能に比べ、破格ともいえる値段で販売されていたので、今年のP20 Liteがどういった価格帯で登場するのかが非常に気になってくる。
国内で販売されたらまた、私のデイリーNewsにでも取り上げたいと思う。
アマゾンではすでにケースなどアクセサリー類が販売されている模様。