「LG G7 One」 が発表された。Oneという名前からも察するとおり、OSは純粋なアンドロイドに近い「アンドロイドone」である。
現時点では「最もハイスペックなアンドロイドoneスマホ」になる。価格は未発表。それではLG G7 Oneについてまとめたいと思います。
アイキャッチ画像は記事内画像はLG Global 公式YouTubeサイトよりスクリーンキャプチャ
記事内画像には一部LG G7 ThinQの画像も使用しております
主なスペック & 価格は未発表
チップ | スナップドラゴン835 |
RAM | 4 GB |
容量 | 32 GB micro SD 可 |
画面 | IPS LCD 6.1インチ 解像度: QHD+ 3120 x 1440 (563ppi) 19.5:9 (アスペクト比) 82.9% (スクリーン対ボディ比) |
カメラ | 背面: メイン 1600万画素 F1.6 4K 30FPS インカメラ:800万画素 F1.9 |
バッテリー | 3000 mAh |
OS | オレオ 8.1 |
その他 | 高品質イヤホンジャック micro SD 可 防塵防水 IP68 Boomsound 対応 |
価格 | 未発表 |
公式動画
OS
Android One (公式サイト)よりスクリーンキャプチャ
アンドロイド one
LGが自社のOSではなく、グーグルから直接提供される「Android one」というOSを採用している。LGがアンドロイドoneのOSを搭載したスマホを出すのはこれが初めて。
アンドロイドoneは「ほぼ純アンドロイドOS」といっても過言ではなく、クリーンでシンプルな素のアンドロイドに限りなく近い。
アンドロイドoneはグーグルが提携先のメーカーとやり取りし、直接OSの管理を行うので、OSアップデートやセキュリティ・パッチの更新は比較的かなり早い。
LGは従来、OSのアップデートやセキュリティパッチの更新が非常に遅い。LGのOSは独自のOS色が強く、そして動作があまり軽快でない。それがアンドロイドoneにより、アンドロイド本来の「シンプルで軽いOS」を使うことができるため、その価値は非常に高い。
アンドロイドoneについて詳しく知りたい方は以下の記事を参照して下さい
Android One (ウィキペディア)
Android One (公式サイト)
処理能力
スナップドラゴン835 & 4GB RAM
スナップドラゴン835は昨年(2017)のフラッグシップ用のチップで、RAMが4GBという構成は多くの2017年のフラッグシップと同じ処理能力といえる。
事実、「Pixel 2、2XLと全く同じ」で現時点ではアンドロイドoneを採用したスマホでは最高のスペックである。
つまり、Pixel 2と同じくらいサクサク動く”ハズ”であり、よっぽどのヘビーユーザーでない限り、そのパフォーマンスに満足すると思う。
できれば6GB RAMあれば良いのだが、そう思うか思わないかは価格次第といえる。
カメラ
メイン:1600万画素 F1.6
確証はないのだけれど、LG G7 ThinQ (フラッグシップ機)の標準レンズと同じレンズとセンサーを使っているらしい。コストカットの影響からか、LG特有の超広角レンズはついていない。
標準レンズのみではあるが、フラッグシップと同じカメラを採用してくるあたり、LGの本気度が伺える。カメラアプリはLGのアプリを使用するため、AI機能や評判の良いマニュアル・モードも使用できる。
スピーカー
ブームボックス(Boombox) スピーカー
G7 Oneはフラッグシップ機ではないにも関わらず、「ブームボックス・スピーカー」をこのスマホにも搭載している。LGがG7 Oneにかける本気度はすごいと思う(本日2回目の本気度)
ブームボックスという技術は、スマホ全体を反響させて音を作り出す仕組みで、モノラル・スピーカーながら非常にレベルの高い音質を出す。
特に、箱や机などの上に直に置いて音を鳴らすとスマホ全体を使って音を鳴らすので、その振動が箱に伝わりより質の高い音を作り出すことが可能。下の動画を見て頂ければ、その効果が良く分かると思う。
ディスプレイ
6.1インチ 解像度 QHD+
フラッグシップであるG7 ThinQと同じ「スーパー・ブライト・ディスプレイ」を搭載している。
この液晶パネルはLGが開発した「MLCD+」という最高峰のLCDパネルを採用している。この次世代LCDパネルは従来のLCDパネルに比べ、“より明るく”そして“従来のディスプレイと同じ明るさを省エネで実現”することが可能。
MLCD+のパネルは、有機ELパネル並みの「画質と省エネ」ともいわれている。さらに2018年のiPhoneにも採用されるのではという噂もあるほど。
その他、有機ELパネルに比べコストが低く済む点や、有機ELパネルよりもLCDパネルは画面焼けし辛いので、LCDを使う利点はいろいろとある。
まだ確認はできていないが、解像度をQHD+ → フルHD+ に変更することは可能だと思う。G7 Oneにこんな最高クラスのLCDパネルを採用しているなんてLGの本気度はすごい(3回目の本気度)。
82.9% スクリーン対ボディ比
ノッチ・デザインを採用しているということもあるが、それでも十分にベゼルレス化している。フラッグシップ並みの数値といえる。
バッテリー
3000mAh
ここに来て、不安な要素が出てきた。6.1インチ LCDディスプレイで3000mAhは少し物足りないと思う。もちろん、1日はもつとは思うけれど、3300mAhくらいあればよかったのではと思う。
ただ、これは価格次第で「最低でも3000はある」と納得でるか「この価格で3000は物足りない」と感じるかのどちらかになるだろうと思う。なので価格がいくらになるのかは本当に重要になってくる。
その他、細かい点
イヤホンジャック、micro SD、防塵防水IP68
全てあり
イヤホンジャックについては32ビットHi-Fi Quad DACというチップが使われており、「ノイズや歪みを削減し、原音に近い音」を提供できる。つまり普通のイヤホンジャックではなく、高品質イヤホンジャックである。
micro SDとIP68にも対応しているので、容量不足や水没にも困ることはないと思う。
ワイヤレス充電 不可
アメリカ版はワイヤレス充電が可能という話が出ているが、私が情報を探した限り、確証はない。ワイヤレス充電はできないと思っていた方が良いと思う。
容量32GB
ここはかなり不満。micro SDが挿せるので大きな心配は要らないけれど、それでも64GBにしてほしかった。32 → 64にするのは大してコストがかかるとは思えないからである。
グーグル・アシスタント 専用ボタン
これもG7 ThinQにも付けられたもので、非常に評判が良い。
価格
価格は公式発表されず、いくらになるのかはわからない。けれど、LG曰く「価格は他社との価格競争に負けない設定にする」と説明したらしいので、いくらになるか注視したい。
このブログでも紹介したフラッグシップ・クラスのPoco F1(約3.3万円)、ミドルクラスのXiaomi Mi A2(約2.4万円)がそれぞれのクラスで最高クラスのパフォーマンスをみせながら、価格設定が非常に低い。
価格競争が以前よりもシビアになってきた中でLGが一体いくらに設定するのかが楽しみである。
まとめ
LG初の「アンドロイドone」OSを採用したスマホ G7 One。現時点ではアンドロイドoneを採用したスマホの中で最高のスペックをほこっている。
LGはこのG7 Oneにはかなり本気で挑んでおり、処理能力(スナップドラゴン835 & 4GB RAM)もかなり高く、カメラ性能もフラッグシップと同じ標準レンズを使用、スピーカーもブームボックスを採用、ディスプレイも最高峰のMLCD+のパネルを使用している。
その他、ワイヤレス充電には非対応だが、高品質イヤホンジャック、micro SD対応、防塵防水のIP68対応、と細かい点にも配慮している。
あとは、価格がいくらになるのかでこのスマホの評価がいかようにもなる。LGは価格をかなり攻めて設定する(価格を低めにするという意味)と意気込んでいるようであるので公式価格がいくらになるのかが楽しみである。
シャオミーの「Poco F1」や「Mi A2」のように低価格でコスパ良好なスマホになれば、マーケットでの評価はかなりアップすると思う。