Samsung Galaxy 発表

「 ギャラクシー S10E 発表 」:S10シリーズで圧倒的にコストパフォーマンスに優れたスマホ

サムスン「ギャラクシー S10E 」についての発表後の感想をまとめたい。はじめに書いておくが、S10シリーズの中で、私が一番気になる存在がS10Eであり、恐らくS10Eが最も売れるだろうと思っている。

S10Eは前回の記事の「S10、S10+」の廉価版という位置づけで、これは昨年のiPhoneのような戦略に真っ向から対抗しているように感じる。

ライバル関係
S10+ → XS Max
S10 → XS
S10E → XR

S10Eの価格は749ドル (約8万3000円)で、S10Eのスペックを考えれば「最適な価格」と思う。それでは詳しくみてまいりましょう。

レビューはこちら↓

 

「S10、S10+の発表後の感想」はこちら → 「 ギャラクシー S10、S10+ 発表 」:トリプル・レンズ・カメラだけじゃない、更なる完成形へ 

アイキャッチ画像、記事内画像はサムスン・グローバル公式サイトよりスクリーンキャプチャ: https://www.samsung.com/global/galaxy/galaxy-s10/

主なスペック & 公式価格 (アメリカ)

チップ スナップドラゴン 855
RAM 6/8 GB
容量 128/256 GB
画面 Dynamic AMOLED
5.8 インチ
解像度: フルHD+
2280 x 1080 (438ppi)
19:9 (アスペクト比)
83.3% (スクリーン対ボディ比)
カメラ 背面:
広角 1600万画素 F2.2
標準 1200万画素 F1.5/2.4
インカメラ:
標準 1000万画素 F1.9
バッテリー 3100 mAh
OS 9.0 パイ (One UI)
その他 イヤホンジャック
micro SD (〜512GB)
急速ワイヤレス充電
IP68
公式価格
(アメリカ)
$749〜 (約8万3000円)

 

公式動画

 

カメラ

広角 1600万画素 F2.2
標準 1200万画素 F1.5/2.4

S10、S10+が「広角・標準・望遠」のトリプル・レンズを搭載しているのに対し、S10Eは「広角と標準」のデュアル・レンズという構成であるため、上位モデルと差別化がされている。

でも、悲観することは全くない。なぜならこのブログでも何度も書いているように、「望遠よりも広角の方がずっと利便性が高く」使用頻度も断然広角レンズが上である。望遠でなく広角レンズが使われているだけでカメラの評価が倍以上になる。

これを見て私が思うのは「ようやくサムスンも広角レンズの重要性を認識」したということ。デュアル・レンズの構成を「望遠と標準」にしなかったのは正しい選択だったと思う。

S10Eはそれだけでなく、「標準、広角のレンズやセンサーもS10、S10+と同じ」仕様なので、標準と広角のカメラ性能は上位のS10、S10+と全く同等である。

どうしても望遠が必要というユーザーでなければ、この「標準 + 広角」でほとんどのシチュエーションに十分対応できると思う。

カメラの描写力は今後のレビューで判断したいと思う。

 

Super Steady

動画の手ブレ補正を一段とパワーアップさせているそう。以前からサムスンの手ブレ補正はスマホの中でもかなり優秀なので、この機能がどこまでそれを向上させてるのか期待しましょう。

恐らく、「GoPro Hero 7 Black」のような衝撃的な手ブレ補正とまではいかないだろうけれど・・・

HDR 10+ 録画

正直なところ私は「HDR10+の録画」についての知識がないので解説に困ってしまう。HDR10というのはハイダイナミックレンジの規格の1つで、「HDR10 ”プラス”」はその発展系なのだそう。(勉強します・・・)

Bright Night Shot (?)

ひとつ気がかりなのが、「Bright Night Shot (ブライト・ナイト・ショット)」機能の情報がないことである。これはHuaweiの夜間モード(Night Mode)、Googleでいう夜景モード (Night Sight)に相当する機能と噂されていたけれど、公式ページなどを探してもこのBright Night Shotについての情報がない。

私は発表のライブを見ていなかったので見落としているのかもしれない。もしこのBright Night Shotがないとなると「非常にがっかり」である。

Huaweiの夜間モードやGoogleの夜景モードを体験してしまうと、このような機能は最早フラッグシップにはマストと言ってよく、もう手放せない機能になってしまった。このモードは夜や夜景、ネオンの撮影だけでなく、薄暗い場所や光が足りない屋内などでも重宝しており、この撮影モードがあるとないとでは、満足度が大きく変わってしまうからである。

 

 

処理能力

スナップドラゴン855 & 6/8GB RAM

まずRAMは最安モデルでも6GBも載せてきているのを高く評価したい (8GBモデルも存在する)。2019年ならアンドロイドOSを動かすのに6GBでも十分な余裕があるといわれており、2020年でも問題はないだろうと思う。

RAMが4GBと6GBとでは大きく事態が変わってくる。4GBでなく6GBスタートとなったのはS10Eに大きな価値をもたらしている。

チップに関してはS10、S10+と同じ「スナップドラゴン855」が採用されているのは素晴らしいの一言に尽きる。価格が750ドル (約8万3000円)まで下げられているので、旧型の845にもなることもあり得たかもしれないので、ここで最新・最高スペックの855を載せられた価値は高い。

それにS10E のライバルであるiPhone XRがXSシリーズと同じチップ「A12 Bionic」を搭載しているので、それに対抗するには「スナップドラゴン855」を採用するしかなかったのだろうと思う。

今年のスナップドラゴン855はかなりの前評判が高いことは強調しておきたい。スマホのチップ性能は現時点ではiPhone XSシリーズ、XRに搭載されている「A12 Bionic」というチップがAntutuなどのベンチマーク系のアプリでぶっちぎりの最高値を叩き出しているけれど、「スナップドラゴン855」はこのA12 Bionicに匹敵する実力があると言われている。

スナップドラゴン855のについてはこちらの記事を → スナップドラゴン855 】は噂通りの高性能チップ

「スナップドラゴン 855のリファレンス機のスコアは↓」

iPhone XS、2018年アンドロイド・フラッグシップとの比較
デバイス スコア
リファレンス機
スナップドラゴン855
36万0444点
iPhone XS 35万5856点
Huawei Mate 20 30万6608点
ROG Phone 29万6726点

 

冷却システム

S10EにはS10と同じ冷却用のパイプシステムが導入されている (advanced heatpipe cooling system)。S10+はより高性能な冷却システムを採用。

上位のS10やS10+と処理能力の差は大きくはないので、高い処理能力が求められる3Dゲームをすることは当然可能。もし3Dゲームをよくするのであればこういった、冷却システムは重要になってくるので、ゲーム大好きなヘビーユーザーには、重要なシステムといえる。

(私のようなアベレージユーザーには不要ではあるが・・・)

 

バッテリー関連

3100 mAh (5.8インチ)

バッテリー容量に関しては「ふつう」だと思う。欲を言えばもう少し欲しい。750ドル (約8万3000円)なので、唯一このバッテリー容量だけが「価格相応かそれ以下」のような気がする。

ただ、チップがスナップドラゴン855と「7nm (ナノメートル)」規格なので、省電力性能はかなり良いハズで、OSのOne UIも省電力に寄与すると思うので、3100mAhでも予想よりは長持ちするやもしれません。

 

(一応)急速充電:15W / ワイヤレス充電:15W

急速充電のスピードとしては「物足りない」。たとえ、S10EというS10、S10+の廉価版であったとしても、せめて20W以上の出力は欲しい。

ワイヤレス充電15Wなので、これはかなり素晴らしい性能だといえる。「Wireless Charge 2.0」と2.0になったので進歩しており、S9よりも「27-36%」充電スピードはアップしているそう。

ワイヤレス充電派にはかなりの性能アップが感じられるだろうが、15W以上の出力が可能なワイヤレス充電器が必要

 

ディスプレイ

Dynamic AMOLED 5.8 インチ フルHD+
解像度: 2280 x 1080 (438ppi)

ディスプレイ自体は上位モデルのS10、S10+と同じだが、大きく1つ違う点が「フラットスクリーン」な点。ここ何年もサムスンは「カーブスクリーン」を推しており、S10、S10+は両端がカーブしている。

ただ、私はこのカーブスクリーンが全然好きではない。これは私だけでなく、「カーブ」を好まない人は結構多い。なので、S10Eの「フラットスクリーン」は大歓迎である。しかもフラットスクリーンの方が製造コストが安いので価格も自ずと低くなるので、フラットスクリーンのお陰で「使いやすい、安い」で、二重にお得だといえる。

そしてもう一つの違いは「解像度」

S10E → フルHD+
S10、S10 + → QHD+

となっている。ただ、何度もこのブログで書いているように、スマホサイズであれば「フルHD+でもQHD+でも大きな差は感じられない」のでフルHD+で十分。

以下はS10、S10+のときに書いたもののコピペ

以前の「Super AMOLED」からSuperが失くなり、「Dynamic」に変わっている。サムスン曰くDynamic Tone Mapping という技術を使い「リアルな色合いとコントラスト」そして、「黒の濃淡」、そして日中の屋外でも十分な輝度を確保しているそう。HDR10+に対応しているので、HDR動画も楽しめる。

正直なところNote 5くらいからだろうか、S8、S9と「もう十分に美しすぎて」スマホ程度のサイズであれば「大した違い」を感じていない

サムスンのAMOLED(有機EL)ディスプレイの画質の素晴らしさはすべてのユーザーが周知しているので、昨年、S9シリーズで起こった「初期ロット」のディスプレイの不具合などがないことだけを祈るのみである。

 

スクリーン対ボディ比:83.3%
S10E S10 S10+
83.3% 88.3% 87.5%

S10EとS10はなんと5%もの差がある。この差は「カーブスクリーンの差」が主な要因で、フラットスクリーンを使うS10Eは分が悪い。

パンチホール型で、83.3%の数値自体は決して悪い訳ではないが、昨年のS9 (83.6%)にも負けている。まあこの辺は、レビュー時に確かめたい。

 

スピーカー

ドルビーアトモス対応 ステレオスピーカー

スピーカーに関してはS10、S10+と全く同じ。S9から進化しているかは今のところわからないが、S9でも十分に良い品質だったのであまり心配はしていない。

もちろん、今回もオーストリアの老舗オーディオ・メーカーであるAKGと協力してステレオ・スピーカーを作り上げている。

 

OS:One UI

OSは昨年末から大きく刷新された、それが最新アンドロイド 9.0 (パイ)を基にした「One UI」である。

Oneとは「片手」でも操作しやすいように工夫がされているということなのらしい。開発段階からサムスンのOSとしては珍しく「比較的評判が良く」、現時点でも「悪い噂がない」

S10Eはカーブスクリーンでないので、曲面を有効活用した機能は使えないのではと予想している。これはS10、S10+とは少し違う点。

 

その他

イヤホンジャック、micro SD、ワイヤレス充電、防塵防水 IP68

4機能 S10E
イヤホン
micro SD
ワイヤレス充電
IP規格

この4点すべてに対応しているのはサムスンとLGくらいだろう。イヤホンジャックは未だに根強い需要があるし、micro SDも無いよりあったほうがいい。

本体容量がS10Eでも128GB〜なので、128GBもあれば「SDが必要ではない」人も多いだろうけれど、選択肢として外付けSDが使えるのはありがたい。

ワイヤレス充電も「2.0」ということで前機種のS9よりも27-36%充電スピードが上がっている。防塵防水のIP68も今まで通り。

 

(2D) 顔認証 & サイド指紋認証

S10、S10+と大きく違うのは「超音波式ディスプレイ内指紋認証がなく」、指紋認証は物理ボタンな点。場所は「サイド」に配置されており、かつてのXperiaシリーズを彷彿とさせる。

ディスプレイ内指紋認証に関してだが、Mate 20 Proのを使った経験からいうと、「認証精度の悪さと認証スピードの遅さ」から私はこの方法が「あまり好きではない」

それよりも「物理的な指紋認証ボタン」の方が、認証スピードも精度も今は断然上なので、むしろS10Eの方がありがたい

顔認証に関して、恐らく2D認証なので、iPhoneなどの3D認証とはセキュリティ面では劣るけれど、私はそこまで気にはしていない。

S10シリーズすべてにおいて、S8、S9に付けられていた「虹彩認証 (Iris Scanner)はない」

 

Wireless PowerShare

これは昨年のHuawei Mate 20 Proでも紹介された機能と同じで、S10E本体がワイヤレス充電器として他の端末をワイヤレス充電できる。

正直なところ、「全く必要性を感じていない」機能で、私には無くても困ることなどないけれど、アピール・ポイントの1つなのでしょう。

 

Bixbyボタン

ご多分に漏れず、「Bixby専用ボタン」は存在します・・・。サムスンはこのボタンをBixby以外の機能を付けるのかそうでないのかは不明。

恐らく、前回同様にサードパーティのアプリで他の機能に変更などができるでしょう。

 

重さ:かなり軽量

150g

5.8インチと最近のスマホとしては小さめのサイズではあるが、それでも150gというのはかなりの軽量だと思う。小さくもあり、軽いので持ち運びはしやすいだろう。これは地味ながら素晴らしい

 

 

価格 (アメリカ)

モデル S10E
128 GB $749
(約8.3万円)
256 GB $849
(約9.4万円)

S10Eの最大のアピールポイントであるのがこの価格である。$749 (約8.3万円)と最近のフラッグシップ機の「高騰」を考えればかなり価格を「抑えて」いる。

しかも、256GB版を買う必要は全くなく、この最安の128GBで十分といえ、S10、S10+を含めてもS10Eが「最もコストパフォーマンスが高い」

$749の価格に抑えながら「デュアル・レンズ・カメラ (標準+広角)、スナップドラゴン855、6GB RAM、最新のAMOLEDディスプレイ、その他細かい点」含め、「絶対に欠かせないスペックは網羅」している。

本当に「スペックと価格が絶妙にマッチ」しているといえる。

この$749という価格は完全にiPhone XRを意識しており、XRの最安モデルも$749 (64GB)である。ただ、XRの64GBという容量は価格とは釣り合わないし、micro SDにも対応していないため実際には$799の128GB版を買わないといけない。

それを考えればS10Eは$749で128GBなので、XRよりも魅力的である。

しかも、サムスンのスマホは「価格がiPhoneよりも下落しやすい」ので、もし数ヶ月待って、S10Eの価格が$700 (約7.7万円)、$650(約7.2万円)と下がってくるといよいよ「コストパフォーマンスもかなり良好」になってくるだろう。

 

まとめ

今回のギャラクシーS10シリーズの発表イベントで最も魅力的に感じたのがこの「S10E」である。S10Eの「スペックと価格は絶妙にマッチ」していると断言できる。

デュアル・レンズ・カメラは「望遠でなく、広角レンズを採用」し、より利便性が高いカメラ構成となっている。Super Steadyのパフォーマンスは気になるところ。ただ、夜のシーンに欠かせないBright Night Shotの存在がないとなるとかなり残念である。

処理能力「スナップドラゴン855 & 6GB RAM」と最高スペックのチップを搭載、ディスプレイもDynamic AMOLEDディスプレイ「フラットスクリーン」スピーカーも上位のS10と同じである。

それら以外も、S10、S10+と全く同じで、「超音波式ディスプレイ内指紋認証」がないだけである。個人的にはS10Eの「物理的な指紋認証ボタン」の方が使いやすいので、こちらの方が却(かえ)って便利である。

本当に価格とスペックが最適なスマホと思え、S10Eが数ヶ月経ち、もし価格が下がってきたならばこれはかなりのヒット作になるのではと思っている。

是非期待したい、今年の1台である。

 

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