Xperia XZ2がモバイル・ワールド・コングレス(MWC)で予定通り発表されたので、本日のデイリーNewsはこのトピックだけでいきましょう。
アイキャッチはソニーモバイル公式サイトよりスクリーンキャプチャ: https://www.sonymobile.com/global-en/premium-android/
大幅なデザイン変更
ソニーの公式動画を。
一応ベゼルレス化といえるデザイン
言い方は失礼なのは承知でございます。昨年までは時代遅れの極太ベゼルであった前機種XZ1のデザインを改善。ただし、発表されたばかりのサムスン・ギャラクシーS9や昨年のiPhone XやHuawei・Mate10 Pro、LG・V30などなど、昨年の後半に続々と登場したフラッグシップ機と比べると依然ベゼルの幅は太い。
フロント・ステレオ・スピーカーを採用のため・・・
ベゼルが他社より太い理由の一つはフロント・ステレオ・スピーカーを継続して採用したためであると考えられる。これにより、前面にスピーカーを配置するため、どうしてもベゼルが他社より大きくなってしまったと思われるので仕方がないのかもしれない。
同様のデザインはグーグルPixel 2XLでも採用されているので、どちらの方がスクリーン対ボディ比率が大きいのかが個人的に非常に気になっているところ。見た感じだけで申し訳ないけれど、Pixel 2XLの方がベゼルが狭いような気はする。
スピーカーの質は前機種のXZ1よりも20%向上しているので、年々良くはなっている。スピーカーの評判が良い、HTC U11 PlusやiPhone X、Pixel 2XLとの比較動画が出てくれば非常におもしろいと思う。
背面をガラス化 & 急速ワイヤレス充電に対応
背面は昨年のHTC U11で採用された感じのデザインになっている。もちろん丸パクリという訳ではないけれど、“同じ路線”とでもいうような感じがする。ガラスはコーニング社のゴリラ・ガラス5を採用している、このガラスはiPhone XやギャラクシーS9にも採用されているモノで、業界ではよくある選択肢。というよりもこのゴリラガラス5以上に質の良いものはないと思う。
背面は少しカーブしており、これは最近のフラッグシップ機では珍しいタイプだと思う。私はデザインにあまりとやかく言う人間ではないので、変に言及したりはしないけれど、美しいデザインではあると思う。
ガラス化にともない、急速ワイヤレス充電も可能にしている。ワイヤレス充電は2018年のフラッグシップ機には絶対にないといけない機能といえるので、ここをちゃんとカバーしているのは当たり前といえば当たり前ではある。
若干変な位置にある指紋認証
ソニーモバイル公式サイトよりスクリーンキャプチャ:https://www.sonymobile.com/global-en/products/phones/xperia-xz2/design/
昨年のサムスン・ギャラクシーS8やNote8のように極端に最悪な位置にある指紋認証ボタンではない。ただし、変にボディの真ん中にありすぎやしないか!?と感じるのが本音。もちろん、この位置でも使っていればすぐに慣れるだろうけれど、「そこじゃないだろ」っと直感的に思う人は多いハズ。一応、ソニーは「ここが自然な位置」と公式サイトでそう仰っております。
カメラについて(簡潔に)
発表されたばかりでカメラのサンプルもほぼないに等しいのでスペック情報だけ。
1900万画素 |
F2.0 |
4K HDR 動画撮影 |
フルHD 960FPS 超スローモーション撮影 |
電子手ブレ補正 (EIS) |
4K HDR動画撮影は気になる!
私が注目しているのは4K HDRの動画撮影。スマホでは世界初なのだそう。どこまで美しい映像が撮影できるのか、楽しみだ。ソニーが用意した公式の動画をどうぞ。
なぜF値2.0なんだ?
なぜF2.0のレンズを採用したのかがイマイチよくわからない。もちろんF値だけが全てではないのは理解しているし、写真や動画というのは単純にスペックだけが重要ではないというのもよくわかっている。けれど、サムスンのギャラクシーS9がF1.5に対しXZ2がF2.0というのはなぜだろうと疑問に思ってしまう。F値が0.5も変わるとかなり暗い画になってしまうと思う。
しかも、S9のカメラはたぶんソニー製なハズ。今までずっとそうだったから今年もソニー製なはず。なぜなんだソニー。
960FPS 超スローモーション撮影はフルHDに
前機種のXZ1はHD(720P)までだったけれど、XZ2は1080PのフルHDまで画質が上がる。ただし、この画質で撮れるのはHD画質で撮れる時間の半分だけ。どういうことかというと、撮った動画の再生時の3秒間だけフルHDで撮れる。
なぜ光学式手ブレ補正(OIS)を搭載しないのだ?
XZ2はOISではなく電子式手ぶれ補正(EIS)にのみ対応。XZ1のときもEISだけだったので、非常に残念。もちろん、それでもXZ2の動画手ブレ補正は優秀だと予想できる。その理由は簡単で、XZ1はEISのみにも関わらず動画手ブレは非常に安定していたため。
でも、なぜOISとEISの相乗効果を利用しないのか?なぜだ。。。
ディスプレイ IPS LCD 5.7インチ フルHD+
ダイナミック・バイブレーション
これは、音に合わせてディスプレイが震えるというオプション機能。もちろん、簡単にOFFにすることも可能だし、振動の強度も何段階かに調節できる。
ソニーモバイル公式サイトよりスクリーンキャプチャ:https://www.sonymobile.com/global-en/products/phones/xperia-xz2/display/
ディスプレイは18:9へ
ディスプレイは今後主流になるであろう18:9の比率へ。これは、正しいと思う。現状は16:9の比率がスタンダードであるけれど、これはいずれ18:9へ変わっていくのだろうと予想しています。
その他、ディスプレイについて私が思うこと
個人的にスマホほどの画面サイズであればフルHD+で十二分だと考えているしLCDディスプレイでも有機ELパネルでもどちらでも構わないと思っている。
ただし、スマホ・マニアのほとんどは有機ELパネル派が圧倒的に多い。そういった層を納得させるために敢えて有機ELパネルを搭載してほしかった。けれど、そうはならず。。。
チップセットと容量の構成
スナップドラゴン845 & 4GB RAM
まず、スナップドラゴン845は今年のフラッグシップ機のほぼ全てがこれを採用すると思うので、フラッグシップ機としては当たり前の選択といえる。
4GB RAMは長い目でみると少なく感じるかもしれない。もちろん現状では何の問題もなく、ソフトウェアが素のアンドロイドに近いソニーのUIであれば心配はいらないと思う。でも本音を言えば6GB欲しかった。
容量64GB & micro SD
これは良い構成だと思う。ほとんどの人は64GBで十分だと思うし、micro SDカードが挿せるので、メディア関連はすべてこっちへ移動させれば理想といえる。
もちろん128GB、256GBと増やせることは簡単だけれど、その分価格は無駄に高くなる。それよりもSDを挿せる方がよっぽど自由度が高く、更に便利なので、この構成で間違いない。
バッテリー容量3180mAh
この容量であれば1日は余裕でもつと思う。もちろん、もの凄く大容量という訳ではないけれど、十分な容量と思う。ソニーは今までバッテリー容量が画面サイズの割に小さいことが多かったので、ようやくその改善をしたのだろう。ようやく。。。
最大の汚点:イヤホン・ジャックの廃止
なぜなんだソニー。。。なぜだ。なぜ廃止する必要がある?ライバルのサムスンはS9にジャックを残しているではないか。
ソニーはイヤホンの音質にこだわった会社ではなかったのか。。。なんて悲しい。っと私は思っている。もちろん、ワイヤレス・イヤホンを否定している訳ではないけれど、イヤホン・ジャックに関しては「無いよりかは有った方がいい」っという持論なので、私はとても残念でならない。
以上。明日はXZ2 コンパクトについて書きます。