SONY Xperia 発表

Xperia XZ2 Premium 発表:ソニー初のデュアルレンズ・カメラに4K・ディスプレイ、しかし欠点も

今更ながら約1ヶ月前に発表されたソニーの最高クラス・スマホ「Xperia XZ2 Premium」についての印象について書いていきたいと思う。

ソニーは「XZ2 コンパクト、XZ2、そしてXZ2 Premium」と3機種もフラッグシップ機を投入し、このXZ2 Premiumはこの中で最も最高クラスのスペックを誇っている。

XZ2 Premiumは昨年の初代XZ Premiumの後継機で、ソニーが最も力を注いでいるフラッグシップ機といってもいい。昨年のXZ Premiumは好評で常に価格.comの人気スマホランキングの上位5位以内に入っていたイメージがある。

XZ2 Premiumもその勢いに乗る可能性は高いだろうと予想している。それではスペックを元に私の考えをまとめたい。

アイキャッチ画像はエクスペリア・グローバルサイトよりスクリーンキャプチャ:https://www.sonymobile.com/global-en/products/phones/xperia-xz2-premium/

主なスペック & 価格 (ドコモ)

チップ スナップドラゴン845
RAM 6 GB
容量 64 GB + micro SD
画面 IPS LCD 5.8インチ
解像度: 4K
3840 x 2160 (760ppi)
16:9 (アスペクト比)
73.4% (スクリーン対ボディ比)
カメラ 背面:カラー 1920万画素 F1.8
白黒 1220万画素 F1.6
インカメラ:1320万画素 F2.0
バッテリー 3540 mAh
OS オレオ8.0
その他 防水防塵 IP65/68
micro SD (400GBまで)
ダイナミック・バイブレーション
ワイヤレス充電
価格  11万2752円 (ドコモ: 5月19日時点)

 

 

処理能力:スナップドラゴン845 & 6GB RAM

パフォーマンスは一級品

2018年のフラッグシップ機において、XZ2 Premiumは最高クラスの処理能力を誇るスマホになると思う。スナップドラゴン845というチップは2018年のほぼ全てのハイエンド・スマホに搭載されるチップで、6GB RAMも今年のフラッグシップ機としてはスタンダードと考えられる。

それなのになぜパフォーマンスはトップクラスになるのかというと、ソニーのOSが純アンドロイドOSに近いため非常に軽く、スムーズに動作するため。私見ではあるが、フラッグシップ機のXperiaを使った後に、他社のアンドロイド製品が“もたつくように感じる”のはこのためだと思っている。

ソニーのOSであれば、4GB RAMでも十分にサクサク動作するけれど、2年間使うことを考えれば6GBあったほうが安心して長期間でもスムーズな動作が継続されるハズ。

RAMの「4GB VS 6GB」の論争はギャラクシーS9とS9+の時にもしたけれど、2年以上使う予定であれば6GBをおすすめする。

カメラ:ソニー初デュアルレンズ・カメラ

画像はエクスペリア・グローバルサイトよりスクリーンキャプチャ:https://www.sonymobile.com/global-en/products/phones/xperia-xz2-premium/battery-and-processor/

カラーセンサー 1920万画素 F1.8 + 白黒センサー 1220万画素 F1.6

カラーセンサーと白黒センサーを搭載した2つのレンズで写真を撮り、それらの情報を組み合わせて1つの写真を作り上げる。

これは、Huaweiのデュアルレンズの仕組みと同じと言ってよい。基本的にはカラーセンサーで色彩情報を、白黒センサーで被写体の形状や輪郭、それに輝度(光の量)をより多く取り込むと考えられる。

個人的に、iPhoneやサムスン、その他大勢のアンドロイド機のような光学2倍ズームレンズよりも、こちらのカラーと白黒センサーの構成の方が実用的で白黒センサーの方が私は好きなので、今後ソニーのデュアルレンズの性能がどういった写真・動画を作り出すのかが見ものだと思う。

レンズのF値もようやくF値が2を切り、他社と同じくらいの明るさになったのは良かった。

これまで以上に暗所に強い:最大ISO感度 「写真→51200」「動画→12800」

このISO感度の数字がどれくらい凄いのかというと、ちょっと前のデジタル一眼レフ並みの高ISO感度といえる。正直、ここまでISO感度を上げると多少のノイズが出てしまうのは仕方がないと予想しているけれど、ソニーのスマホはISO感度を上げてもノイズが目立たちにくいので、ある程度のクオリティーは保てるだろうと思っている。

なぜ暗所に強くなれたのかは、「白黒センサー」が大きく起因していると思う。白黒センサーの利点の1つに、カラーセンサーよりも光の量をより多く取り込む特質がある。

なぜこのような特質があるのか簡単に説明:

上と下の画像は「Color vs. Monochrome Sensors」よりスクリーンキャプチャ

上の画像を見てもらえればわかるけれど、カラーセンサーの場合、赤・青・緑、それぞれの色をキャッチするカラー・フィルターが配置されている。

赤のフィルターは赤色の情報のみキャッチし、それ以外の青・緑の情報は除外されてしまう。一方、白黒センサーは下の画像のようになり

赤・青・緑、色の条件に関わりなくすべての光の情報をキャッチするのでカラーセンサーよりも多くの光を取り込むことができる。よって暗所での撮影に白黒センサーは有利に働く。

モノクローム写真

画像はエクスペリア・グローバルサイトよりスクリーンキャプチャ:https://www.sonymobile.com/global-en/products/phones/xperia-xz2-premium/battery-and-processor/

白黒センサーのみを使ってモノクローム写真を撮ることができる。個人的にはモノクローム写真を撮ることは面白く、写真好きな人には良い選択肢ができて良い。

ソフトウェア加工によるモノではないので玄人でも楽しめるし、あまり写真について詳しくない人でもモノクロ写真の楽しさに気づくチャンスになるかもしれない。

ポートレート写真でボケ味を出す

ポートレート写真は最早ほとんどのフラッグシップ機で作ることができるので、真新しいモノでもなく驚くこともないのだが、デュアルレンズになったのでようやくではあるが、ソニーも本格的なボケるポートレート写真を作成できる。

4K HDR動画撮影は気になる!

私が注目しているのは4K HDRの動画撮影で、どこまで美しい映像が撮影できるのか、楽しみだ。ソニーが用意した公式の動画をどうぞ。

 

 

 

その他、カメラについて

XZ2 Premiumでさえも光学式手ぶれ補正(OIS)は未だに実装されていないのは非常に残念な点だと思う。その他、フルHD画質で960FPS 超スローモーション撮影が可能。今話題となっている、AIカメラには対応していないと思われる。

ディスプレイ:5.8インチ 4K HDR 対応

4K(3840 x 2160)の解像度で、しかもHDR表示が可能に。しかもアスペクト比は旧来の16:9のままなので、画面をフル活用して動画を楽しむことができる。

前機種のXZ Premium同様に4Kという、モンスター級のディスプレイを搭載している。スマホ一台だけで映像も楽しみたいと思っている人には需要があるかもしれない。

個人的にスマホ・サイズであれば2Kですら必要ないと思っているので、4Kは不要と思っているのだが、必要な人には必要なのだと考えている。

ディスプレイはより明るく

XZ2 シリーズで採用されているLCDパネルは非常に高精細で、有機ELパネル(OLED)にも引けを取らないほどの質がある。

XZ2 Premiumのディスプレイは、従来のモノよりも性能がアップしており、30%も明るく、ダイナミック・レンジも向上している。

なぜこのような性能アップになったのかは、RGBW方式というモノを採用したため。以前はRGB(赤・緑・青)の光の3原色を使いディスプレイ表示していたのを、更にW(白)を追加することにより、省電力を向上させつつ、明るい画面を表示できるようになった。これはLG G7のMLCD+パネルと同じ仕組みといえる。

スクリーン対ボディ比 73.4% は残念な数値

アスペクト比が16:9の影響もあるのか、2018年のフラッグシップ機とは思えない程ベゼル幅が太い。もちろんフロント・スピーカーを採用しているのでこうなってしまうのも理解している。

けれども、他社のライバル機の場合、フロント・スピーカーを採用していない点があるものの80%以上のスクリーン対ボディ比が当たり前となっているこのご時世に、73.4%は正直がっかりせざるを得ない。

ちなみにXZ2のスクリーン対ボディ比は76.1%とフロント・スピーカーを採用しているスマホとしては中々の数値であると言える。

 

 

重さ:236 グラム  重すぎでは

実際に手にとってみなければ全体のバランスはわからないけれど、明らかに重すぎると感じてしまう。下の表は主な大型スマホの重さを調べたモノ。

XZ2 Premium 236 g
iPhone 8Plus 202 g
XZ2 198 g
サムスンNote 8 195 g
サムスンS9+ 189 g
Mate10 Pro 178 g
LG V30+ 158 g

やはり、この重さは顕著に現れている。iPhone 8Plusと比べても30グラム以上も重たく、最も軽いLG V30と比較すると78グラムもの差がある。正直、これだとポケットに入れてもかなりの重さになると思う。

イヤホン・ジャックの廃止は継続

XZ2シリーズから完全にイヤホン・ジャック(端子)が排除されてしまった。これは非常に残念なコトである。「無いより有ったほうが良い」モノであると私は考えているし、未だに有線イヤホンを使用している人が多いことを考えると廃止するのは間違いだと思っている。

バッテリー容量3540mAh

もの凄く大容量という訳ではないけれど、十分な容量と思う。XZ2 のバッテリーの持ち時間が非常に評判の良いので、XZ2 Premiumもこれだけの容量があれば、おそらくかなりの高評価になると思われる

その他、気になる点

OS:オレオ8.0

OSは最新の8.1ではなく8.0。ソニーはOSのアップデートは早い方なので、それ程気にする必要はないと思うが、できれば8.1の最新版が良かったと思う。

容量:64GB + micro SD

最近はmicro SDが挿入できないフラッグシップ機も増えてきたのでmicro SDが使えるという選択肢があるのは重要な点。

防塵防水:IP65/68

IP規格にもちろん対応。6は防塵の数値で、6が最高クラス防水は右側の5と8の数値で、何が違うのかというと:

5 =「すべての方向からいきおいのある水流を直接当てても有害な影響がない」
8 =「連続的に水中に置いても有害な影響がない。」(水没を意味する)

IP65/68を両方取得しているスマホは少ないように思える。大抵はIP67か68の一つだけを取得しているケースがほとんど。

IP規格についてお知りになりたい方はこちらの記事をどうぞ。「iPhoneやXperiaの防水・防塵性能「IP67」「IP65/IP68」ってどんな意味?

ワイヤレス充電

これはフラッグシップ機としては「無いより有ったほうが良い機能」。今後はスタバなどでもワイヤレス充電が可能なテーブルが増えてくるので、将来的に便利だといえる。

価格:11万2752円(税込:ドコモ)

高い。物凄く高い。これは他のアンドロイド・フラッグシップ機にもいえるけれど、やはり3大キャリアの価格は容認できない。というのが私の意見

一括払い 分割24ヶ月実質総額
新規 or 機種変 11万2752円 6万7392円
MNP 5万544円

キャリアの場合、色々と割引などがあり計算が面倒なので、一括払いだけで考慮すると約11.3万円(税込)。アップル・ストアのiPhone X(64GB)が12万1824(税込)なので、この超高価なスマホと大した差はない。

ここまでの価格を支払うのならiPhone Xに分があるのは否めない。

 

 

まとめ

前機種のXperia XZ Premiumが好調だったので、XZ2 Premiumもその勢いに乗ってくるだろうと思う。プレミアムという名がつくだけ、性能もフルパワーといえる。

処理能力の高さ、ソニー初のデュアルレンズ・カメラ、4Kディスプレイ、十分なバッテリー容量、防塵防水に優れ、micro SDやワイヤレス充電対応などフラッグシップ機として細かい点にまで気を使っている。

ただ、スクリーン対ボディ比が73.4%とベゼルは太く、イヤホン・ジャックが廃止された点、そして異様に重い234グラムの本体、こういった点は現時点でもマイナスとなる。

価格は近年のスマホの高騰で11.3万円と他のフラッグシップ機と変わらないけれど、やっぱり高額すぎると思わずにはいられない。

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