本日のピックアップは「Xiaomi(小米:シャオミー) Mi Mix 2S 発表後の感想」を書いていきたい。このシャオミーのMi(ミー) Mixシリーズというのは“ベゼルレス・デザインのパイオニア”とも呼べるシリーズ。
初代Mi Mixを発表したあたりからシャオミーの注目度はかなり上がったと思われる。なぜかというとシャオミーの端末は日本や北米では、(おそらく)公式販売はされておらず、マニア層くらいしかシャオミーの存在を知らなかったと思っている。
初代Mi Mixがスマホ市場にベゼルレス・デザインの重要性を初めて訴えかけたといっても過言ではないと、私は思っている。Mi Mix 2S は初代から数えて3代目。 初代 Mi Mix → Mi Mix 2 → Mi Mix 2S となっている。
アイキャッチ画像はXiaomi公式サイトよりスクリーンキャプチャ:https://www.mi.com/mix2s/
Xiaomi (小米:シャオミー) とは?
シャオミーは北京に本社を置く、中国の一大スマホ・メーカー。最近は家電全般に進出している。2010年に創業、創業者は雷軍(レイ・ジュン)という人で“シャオミーの顔”と言っていい。2014年には中国のスマホ・シェア、トップにまで上り詰めた。
その戦略はハイスペックでありながらも低価格で販売するという方針で、当時はハイスペック=高額という世界のスマホ業界で一躍人気のスマホ・メーカーに躍り出た。
しかしながら、2014年以降、同様の戦略をとる競合他社に若干遅れをとった。それでも2017年には再度盛り返してきており、現在の中国でのシェアは第4位である。
主なスペック
チップ | スナップドラゴン845 |
RAM | 6 / 8 GB |
容量 | 64 / 128 GB (6GB版) 256 GB (8GB版) |
画面 | IPS LCD 5.99インチ 1080 x 2160 フルHD+ 81.9% (スクリーン対ボディ比) |
カメラ | 背面:1200万画素 F1.8 OIS 1200万画素 F2.4 望遠 インカメラ:500万画素 F2.0 |
バッテリー | 3400 mAh |
OS | Oreo 8.0 |
その他 | イヤホン・ジャックなし デュアルSIM可 急速ワイヤレス充電対応 |
処理能力:間違いなく現アンドロイド機の中で最高スペック
スナップドラゴン845 & 8GB RAM
スナップドラゴン845は今年のフラッグシップ機に搭載されるチップのスタンダードといえるモノ。
私が驚いているのは8GBもRAMを積んでいる点。8GB RAMなんてOnePlus 5T以外では聞いたことがない。スナップドラゴン845と8GB RAMの組み合わせは今年のフラッグシップ機の中ではこの端末が初めてだと思っている。
処理能力という面ではこれ以上のモノは存在せずパワフルすぎてほとんどの人はここまでのスペックは必要ないけれど、長い目でみると良い買い物になるかもしれない。
さらに8GB版は256GBの容量なのでこちらも大容量。
スナップドラゴン845 & 6GB RAM
普通のユーザーはこのスペックでも十分すぎる処理能力。6GB RAMと8GB RAMの違いなんて多くのユーザーは気づくことはないと予想できる。
6GB版は容量が64GBと128GBを選択できる。ただし、micro SDカードは挿せない。
注意:Global版はRAM 8GB版のみか
これは100%正しいかわからないのだけれど、グローバル版は8GB RAMのモデルのみ対象というニュースを見たので、もし個人輸入する場合は購入先から確認した方が良いと思う。
ディスプレイ:5.99インチ LCD フルHD+
画像はXiaomi公式サイトよりスクリーンキャプチャ:https://www.mi.com/mix2s/
パネルは有機ELパネル(OLED)ではないけれど、解像度は 1080 x 2160のフルHD+なので約6インチの画面サイズを考えれば問題のない画質だといえる。
私は必ずしもOLEDである必要はないと思っているし、LCDでもQHD(2K)解像度だとバッテリーの消耗が早くなるので、私はフルHD+の方がバッテリーとのバランスが取れて良いと思っている。
81.9% スクリーン対ボディ比
ノッチ・デザインではないのでこの数字は良いと思っている。しかしながら、ベゼルレス・デザインのパイオニアだからこそ、もっとベゼルレス化して欲しいという欲望もある。
なぜかというと2018年だと81.9%のスクリーン対ボディ比というのは特別秀でた数値ではなくなってしまっているため。
デュアルレンズ・カメラ
画像はXiaomi公式サイトよりスクリーンキャプチャ:https://www.mi.com/mix2s/
1200万画素 F1.8 標準 & 1200万画素 F2.4 望遠
この構成はiPhone Xと全く同じ数字。まあシャオミーのスマホはiPhoneを真似たデザインも多いので別に驚きはしない。カメラの指標の1つであるDXO Markというのがあり、そのスコアは97点(100点満点ではない)。
この97点とはiPhone Xと同じ点数なのだけれど、実際の写真・動画はiPhone Xの方が数段上にあるといわれている。
これは今後レビューする機会があれば詳しくみていきたい。
インカメラの位置は右下
Mi Mixシリーズをご存知の方なら当たり前なのだけれど、もし今までこのシリーズを知らない人であれば、驚くかもしれない。
画像はXiaomi公式サイトよりスクリーンキャプチャ:https://www.mi.com/mix2s/
画像の右下にある点。そう、これがインカメラである。この位置にあるのでセルフィーを撮るときはスマホを逆さにしないといけない。個人的には滅多に自撮りなどしないので問題ないけれど、セルフィーをよく撮る人はめんどうに感じるかもしれない。
その他
バッテリー:3400mAh
6インチの画面 + 解像度フルHD+ という画面とのバランスを考えれば、可もなく不可もなくといった具合。バッテリー容量は前機種のMi Mix2と同じなので、それと同じくらいだろうと言われている。
急速ワイヤレス充電
この機種からワイヤレス充電にも対応している。これはフラッグシップ機としては細かい点ではあるけれど「無いより有ったほうが良い」機能と思っている。
イヤホン・ジャックなし
これは前機種であるMix2からなかったので、継続して廃止ということ。
日本での公式販売はないと予想
この機種が日本で公式販売される可能性は非常に低いと思っている。シャオミー自体、日本で未だにスマホを販売していない。
シャオミーの製品は実は日本で公式販売されているモノもある。TJCという会社が正規代理店としてバッテリーバンクやイヤホン、リュックなどを販売している。
けれど、シャオミーの主力であるスマホ販売にはまだ至っていない。
まとめ
ベゼルレス・デザインのパイオニアであるMi Mixシリーズの3代目、「Mi Mix 2S」。処理能力は現行アンドロイド機では最高といえる。カメラもデュアルレンズを採用し背景ボケを楽しむ写真も作れるし、DXO Markのスコアも97点と一定の評価は与えられるだろう。非ノッチ・デザインなので多くのユーザーから好感がもたれるだろう。
購入方法は個人輸入するしかなく、おそらくほとんどの人は購入することはないだろうと思っている。しかしながら、なぜ今回シャオミーを取り上げたのかというと、シャオミーを放ってはおけない存在だと感じ始めているため。
もし日本で公式販売されるようになれば、もっと注目されるだろうし、スマホ市場の競争が活性化すると思っている。
そしてなにより、シャオミーはコスパの良いスマホを提供し続けているのが一番興味を引く理由だからといえる。