近年、フラッグシップスマホの価格はインフレしまくっており、昔なら5〜7万円ほどでフラッグシップが買えたけれど、今は安くても7万円は必要なほど。
今回、3.5万円の予算でスマホを買うのであれば何が一番コスパが良いのか考えてみた。大きく2つのカテゴリーに分けて「新品スマホ」と「中古スマホ」に分けてオススメのスマホを選びました。
*価格について:「価格.com」と「じゃんぱら」を参考にして作成しております。両者から一切の資金提供などは受けておりません。なぜ「価格.com」や「じゃんぱら」を参考にしているかは、「普段私がいつも見ているサイトだから」という単純な理由です。
単刀直入な結論
新品でも3.5万円の予算であればそこそこのスマホは買える。しかし、もっとオススメなのは「中古スマホ」の方で、3.5万円あれば、かなり良いスマホが選択肢に入ってくる。
新品で買う場合、私が候補に挙げるならば以下になる(価格は価格.comとじゃんぱらを参照)
1位 | ファーウェイ Honor 9 | 3万2800円 |
2位 | ファーウェイ P9 | 2万8800円 |
3位 | ファーウェイ P20 lite ファーウェイ nova lite2 |
3万1000円 2万3000円 |
全て、ファーウェイで占められている。別にファーウェイ贔屓(ひいき)にしている訳ではなく、総合的なパフォーマンスを考えると自ずとこうなってしまうのである。
1位はファーウェイのHonor 9。2017年の春頃に発表されたスマホで、じゃんぱらで「未使用品」が3万2800円と非常にお買い得といえる。処理能力は、2位に選んだP9よりも1世代上のチップを使用しているのでHonor 9の方が優れている。
現時点では型落ちのフラッグシップの場合、やはり処理能力が一番重要になってくる。スマホの場合、依然として処理能力が高いに越したことはなく、Honor 9の場合、Kirin 960という、最新のKirin970の1世代前のチップということもあり、まだまだ十分な処理能力をほこっている。このKirin960というチップはMate9やP10にも使用されている。
2位はファーウェイP9が良い選択だと思う。2016年前半に発売されたフラッグシップ機で、丸2年が経つスマホ。ファーウェイが初めてライカ製デュアル・レンズを採用した端末である。
それが2.9万円という3万円を切る価格で販売されている。ただ、大手ではない販売店なので、大手の量販店だとカメラのキタムラで3万5800円となっている。安心を買う上でもこちらで買っても良いかもしれないが、少し高めの価格になる。
3位ファーウェイP20 lite とnova lite2。ミドルクラス・スマホがようやく登場する訳だが、上記のP9とHonor9に比べるとあまりオススメできない。総合力では圧倒的に上のP9とHonor9の方が優秀で、敢えて載せている程度と思って欲しい。
さて、今回、最も熱い“戦い”を繰り広げたのが中古スマホの順位。(価格はじゃんぱらの中古スマホ価格)
中古スマホの場合、途中で「赤ロム」になってしまうと困るけれど、じゃんぱらは赤ロム永久保証のサービスがあるので、安心できる。
1位 | iPhone 7 (32GB) (Simロック解除) |
3.4万 ランク:B |
2位 | ファーウェイ Mate 9 (Simフリー) |
3.3万円 ランク:B |
3位 | iPhone 6S (Plus) ソニー XZ |
3.4万円 ランク:B 3.3万円 ランク:B |
私が何よりも驚いたのはiPhone7 の価格。中古で程度の良い(じゃんぱらが格付けしたランク:B)モノがなんと、3.4万円で買えてしまう。
もちろん中古なので、状態の良いiPhone 7が3.5万円以下で買える可能性はそうそう高くないけれど、掘り出し物を見つけられれば、間違いなくコスパ最高の機種だといえる。
2位に選んだのはファーウェイ Mate9。Mate9は非常に優秀なスマホ。2016年の冬に発表され、日本でファーウェイ人気の火付け役となったモデルである。動画はiPhone 7よりも劣るけれど、写真に関しては非常に良いモノが撮れる。処理能力もこの価格では最高クラスである。
3位は、iPhone 6S または 6S Plus。iPhone 7 よりも状態の良いモノを探している場合は6S(Plus)でも良いかもしれない。iPhone 7にはない「イヤホン・ジャック」もある。しかしながら、私は6Sを買うのであれば、7を買った方が断然お得だと思う。
Mate9が大きすぎるという人のために、最後の候補に入れたのはソニー Xperia XZ。これは2016年後半に発売されたモデル。私は、これを買うのであればMate9の方が良いと思うけれど、大きすぎて嫌だという人のためにオプションとしてXZをオススメしている。
3.5万円あれば、iPhone 7の中古が買えてしまう。最近は高額化の一途をたどるフラッグシップ・スマホ。その価格とは相反するように技術的進歩は徐々に小さくなる一方である。
それでは、もう少し詳しく書いていきたい。
新品で予算3.5万円
1位 ファーウェイ Honor(オナー) 9 (3万2800円)
2017年の前半に発表されたのがHonor 9。約1年経過しているけれど、2016年〜17年のフラッグシップ機であるMate9やP10と同じ処理能力(4GB RAM & Kirin 960)を持っている。
それに加え、そこそこ良いカメラ性能、バッテリー容量、5.15インチのIPS LCD液晶、フルHDの解像度、イヤホン・ジャック、USBタイプ-Cとこれだけ揃ってたった3.5万円以内で購入できるのである。
3位のファーウェイ P20 liteやnova lite2も確かにコスパは良いけれど、Honor 9 と比べたらその影さえも踏ませてもらえないほどの差があると思って欲しい。
それくらい、このスマホの総合力と価格はずば抜けている。
2位 ファーウェイ P9 (2万8800円)
2016年の前半にP9が発売されて丸2年経つけれど、フラッグシップを探しているのであれば検討してみても良いかもしれない。2.9万円と価格もかなり下がっているし、ライカ製のデュアルレンズ・カメラもP9から始まったと記憶している。
OSのアップデートは今後されることは無いだろうけれど、フラッグシップ機なだけあり総合的なパフォーマンスは高い。
Honor 9ほどのコスパとは言わないけれど、少なくとも、3位のP20 LiteとP9を比べるのであれば、断然こちらの方がまだまだ格上といえる。
3位 ファーウェイ P20 lite (3万1000円) & nova lite2 (2万3000円)
価格.comでは人気ではあるしミドルクラス・スマホとしてはとても優秀なスマホではある。しかし、正直なところ、Honor 9やP9に比べると総合力ではかなり劣る。唯一の利点は、ベゼルレス・デザインとOSのアップデートくらいだろう。
もちろん、その2点について私が評価しないという訳ではないけれど、同じ金額を支払うのであれば、よりパフォーマンスの良いスマホを持ってもらいたいと思っており、Honor9やP9よりは評価は低いけれど、3位に“一応ではあるが”ランクインさせておきたい。