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ギャラクシーNote8 レビュー:このスマホに死角など存在するのだろうか?

ギャラクシーNoteシリーズはコアなファンが多い端末。昨年のNote7は悲惨な結末であったけれど、Note8は見事に復活を果たしております。それどころか、2017年のフラッグシップ機で間違いなくTop3に入る実力。私が年末に書いた2017年のベスト・スマホなる記事ではナンバーワンに選んだほど。ではNote8のレビューを。

アイキャッチ画像はサムスン USAよりスクリーンショット: https://www.samsung.com/us/mobile/phones/galaxy-note/galaxy-note8-64gb–unlocked–midnight-black-sm-n950uzkaxaa/#specs

 

単刀直入な感想

総合的に評価すると、iPhone一択という人でなければ、Note8を全ての人におすすめできる。もちろん、ファブレットの大きさを受け入れられるという条件とかなり高額な価格設定であるので、予算に都合がつけばという話ではるが、間違いなくオススメできるスマホの一つといえる。

なぜならNote8は2017年に発売されたスマホの中で主要な機能を全て最高クラスのクオリティで提供することが可能だから。

信頼できるカメラ・パフォーマンス、最上級のディスプレイ、ベゼルレス・デザイン、Sペン、処理能力(スナップドラゴン835 & 6GB RAM)、容量64GB + micro SD、防水IP68、イヤホン・ジャック、虹彩認証(Iris Scanner)、顔認証ロック解除。これだけ「ないより有ったほうが良い」機能が揃っている。

もちろん、Note8にも弱点はあり、最悪な位置にある指紋認証、高額な価格設定、ソフトウェア・アップデートの遅さ、モノラル・スピーカーなど残念な部分もある。

ただ、それでも、Note8がもたらす魅力は非常に多い。それでは詳しくレビューをして参りましょう。

 

主なスペック表

画面サイズ 6.3インチ Super AMOLED (2960 x 1440) QHD+ (2K)
SoC Snapdragon 835
RAM(メモリ) 6 GB
容量 64 GB 外付けmicro SD可 (256 GBまで)
カメラ 背面: 標準レンズ 1200万画素 F1.7 光学式手ぶれ補正OIS

望遠レンズ 1200万画素 F2.4 光学式手ぶれ補正OIS

インカメラ: 800万画素

バッテリー 3300 mAh

参照元: https://www.samsung.com/us/mobile/phones/galaxy-note/galaxy-note8-64gb–unlocked–midnight-black-sm-n950uzkaxaa/#specs

 

良い点

信頼性抜群のデュアルレンズ・カメラ

サムスンのフラッグシップ機のカメラ性能は常にトップクラスの性能で、Note8はサムスン初のデュアルレンズを搭載。構成は「標準 (1200万画素 F1.7)+ 望遠 (1200万画素 F2.4)」とiPhone 8やXとほとんど同じ構成といえる。念のために書いておくけれど、サムスンはメインのレンズを“ワイド”謳っているけれど、一般的に考えて、メインのレンズは標準レンズといえる。

iPhone Xと互角のカメラ性能

構成はiPhoneシリーズと同じなのであまり面白みはないのだけれど、そのパフォーマンスはやはりサムスン。非常に素晴らしいカメラといえる。いつも通り、参考の比較動画をどうぞ。どちらの動画もiPhone Xと比較しています。

「iPhone X vs Galaxy Note 8 Camera Test Comparison」

 

「iPhone X vs Note 8 Full Camera Comparison Test!」

 

1つ目の動画のSuperSafはNote8の方が若干優れていると判断しているけれど、2つ目の動画のDannyはiPhone Xの方が僅かながらパフォーマンスが良いという結論に至っている。ちなみに私も両者と全く同じ意見。

カメラの評価が一致しないのは、おそらく条件や環境が全く違うからでしょう。一つ目の動画はイギリスで撮っているし二つ目のやつはアメリカ・フロリダで撮っている。二つのYouTube動画はともに全ての写真と動画を“敢えて”オートで撮っているので、場所や条件が変われば結果も変わってくるということでしょう。

ただ、それを考慮しても、Note8とXの写真と動画性能はほぼほぼ互角といえる。Note8の暗所での動画はXの方が明確に良いけれど、iPhone Xの集音は非常に悪くNote8には歯が立たないレベルといえる。条件や環境によって、Xの方が良い時もあるしその逆もあるので、どちらも本当に素晴らしい出来栄え。

そして、iPhone X とNote8のカメラ・パフォーマンスはスマホの中でトップクラスなので、安心してNote8のカメラ性能を信頼してもらって構わない。詳しく話すとこの2機種が唯一敵わない相手がグーグルが出すPixel2のみである。これはPixel2をレビューする時にでも詳しく説明するとして今回は触れないでおきましょう。

ボケ味を調節できるライブ・フォーカス

「Galaxy Note8 : 公式紹介映像」

 

上の動画はサムスンのオフィシャル動画で、2:00から約2秒ほどの一瞬だけ紹介されている機能がライブ・フォーカス。まあ簡単に説明すると背景ボケを自在に調節できるという点。これは、HuaweiのP10やMate9、10 Proでもできる機能なので真新しい機能ではないけれど、写真に拘(こだわ)っている人やボケ味が好きな人にとっては便利だと思う。

動画の手ブレ補正の良さ

iPhone Xとの比較動画を見てもらえればわかるけれど、Note8の動画手ブレ補正は素晴らしい。サムスンは動画の手ブレ補正には力を入れており、業界では常にトップクラスなので今更、賞賛する訳ではないけれど、やはりこの辺の質への拘りは感心する。

インカメラも良好

私はあまりインカメラを重視しないけれど、Note8のインカメラも良いパフォーマンスなので、付け加えておきたい。

 

 

 

ベゼルレス・デザイン & 6.3インチ・ディスプレイはいずれも最高峰

サムスン USAよりスクリーンショット: https://www.samsung.com/us/mobile/phones/galaxy-note/galaxy-note8-64gb–unlocked–midnight-black-sm-n950uzkaxaa/#specs

ベゼルレス・デザインは一歩先を行くサムスン

Note8のスクリーン対ボディ比率は83.2%。さすがサムスンといえる数字。若干ではあるけれど、他社に比べて1〜2%ほどはベゼルが狭いといえる。こういった点はサムスンの底力と呼ぶべきなのかもしれない。ベゼルレス・デザインはフラッグシップ機としては標準になりつつあるけれど、やはりサムスンは他社よりも一歩先を進んでいると感じる。

文句のつけようがないスーパーAMOLEDディスプレイ

2017年のフラッグシップ機でNote8以上に美しいディスプレイなど存在しない。有機ELパネルは2017年になってiPhone XやLG V30、Pixel2 XL、Huawei Mate10 Proなどで続々と採用されているけれど、やはり先駆者であるサムスンのAMOLEDが一番美しい

iPhone XとMate 10 Proはサムスンの有機ELパネルを採用しているけれど、解像度がフルHD+で留まっているのに対し、Note8はQHD+(2K+)にまで上げることが可能で、HDR10にも対応しているのでより高精細な映像を楽しめる。

LG製の有機ELパネル(P-OLED)を採用しているLG V30+(ISAI)やPixel 2XL は実はディスプレイに僅かながら問題を抱えており、スマホに初めて有機ELパネルを搭載するLGよりもギャラクシー・シリーズ当初よりAMOLEDを採用し続けるサムスンの方が成熟した長年の経験と技術が2歩も3歩も先をいっている。

バッテリー優先のため解像度はフルHDに下げる

上の説明で、「Note8はQHD+(2K+)にまで上げることが可能」と豪語したけれど、私はあまりQHD+には興味がない。

初期設定ではバッテリーの駆動時間優先のため、フルHD+の解像度で表示している。私はかねてからスマホではQHD+(2K+)のような超高精細な解像度は必要とは考えておらず、フルHD+で十分というのが持論。

フルHD+に解像度を下げることでバッテリーの持ちも向上するので、この設定は正しい選択と思う。もちろん、超高精細な画質を求める方は設定をQHD+にすることは可能。オプションが有った方が良い。

SペンこそNote8の真髄

ギャラクシーモバイル日本公式サイトよりスクリーンキャプチャ: http://www.galaxymobile.jp/galaxy-note8/s-pen/

画面オフメモ

Sペンを使ってこの機能を使う人が一番多いと思う。もちろん、この機能がなくても他にメモを取ることができるアプリはいくらでもあるのはわかっている。けれど、この原始的な作業こそが普段から慣れ親しんでいるメモの取り方なので最もしっくりとくる。

翻訳機能やスマート選択も便利

翻訳機能が必要な人はあまりいないかもしれないけれど、海外旅行によく行く人であれば、現地の言葉を翻訳したいときに便利な機能がSペンを使って可能。

それ以外にもスマート選択という機能も、非常に便利。日本語の動画を探したのだけれど、わかりやすいのがなかったため、一応、サムスンUSAの動画があったのでこちらを参考に。

 

それ以外にも多彩な機能満載

Sペンでできることはかなり多い。若干多すぎるくらいと感じるけれど、絵を描いたりデザインなどをしたい人にとってもこれは便利だと思う。個人的に絵は描かないしライブ・メッセージという機能は全く不要と感じているけれど、人によっては使う人もいるので、こういった機能を使う人のために用意されているのでしょう。

その他、良い点

スナップドラゴン835 + 6GB RAM

この構成は2017年のフラッグシップ機としては理想といえる。現状では4GB RAMでも不満がない人がほとんどであろう。ただ、長期的に見れば6GB RAMはかなり安心できる容量と思う。特にサムスンの端末は長期間使っていると、もたつく傾向があるので、6GB RAMがそういった遅延を解消してくれるかもしれない。

64GB + micro SD

やはりmicro SDが挿せるかそうでないかは大きい。micro SDが使えれば写真や動画、ダウンロードした映画などのメディア関連をすべてSDへ移動できるので非常に便利。容量も圧迫しないので動作にも好影響なので、こういった細かい点は重要。

イヤホン・ジャック

イヤホン・ジャックが廃止の流れの中サムスンはこれを残してくれている。それだけでもありがたい。

防水・防塵IP68 と 急速ワイヤレス充電対応

サムスンはIP68と最高クラスの防水・防塵の機能を備えている。iPhoneはIP67なのでワンランク下の性能なので、Note8の方がより高機能といえる。

ワイヤレス充電もQi規格対応。まあこの辺は長年対応している。ただし、Note8はワイヤレス充電でも急速充電に対応しているのでワイヤレス充電でも一歩先をいっている。

虹彩認証 & 顔認証 ロック解除

虹彩(瞳を感知)を認識してロックを解除したり、顔認証でロックを解除が可能。この機能はiPhone Xのフェイス・アンロックほど優秀ではないらしいが、それでも実用性は十分。ただし、暗所や屋外では反応がイマイチという報告が多い。

 

 

残念な点

最悪な指紋認証ボタンの位置

バッテリーの形の影響で、非常に不便な位置へ指紋認証ボタンが置かれている。6.3インチもあるデバイスにも関わらずこんな“遥か遠い”位置に人差し指が簡単に届く訳がない。これはサムスンも理解していたと容易に予想できる。ただデザインの変更が技術的に間に合わず、苦肉の策でとりあえず指紋認証は設置しております。という具合にしか感じられない。

この最悪な位置にある指紋認証ボタンはS8+のときから問題にされているので驚く訳ではないが、指紋認証ボタンというのはしょっちゅう利用する人が多いと思う。もちろん、代替策として虹彩認証や顔認証を利用してロック解除はできるけれど、環境や条件によっては指紋認証の方が手っ取り早いときが多いのも事実で、その際に指紋認証がこの位置にあるのは誠に不便でならない。

モノラル・スピーカーは悪くはないけれど・・・

サムスンは以前からあまりスピーカー関連には力を入れていない。Note8も例外ではなく、スピーカーに力を入れているHTC U11やPixel 2(XLも含む)、iPhone8やXのようなサウンドは期待できない。

iPhone Xとの比較動画をどうぞ。

 

私はオーディオ関連の知識は乏しいので説明しないけれど、iPhone Xには完敗といえる。Note8のスピーカーは必要十分とは思うけれど、価格が高額な分こういった細かい点でも比べられる必要はあると感じている。

煩わしいBixbyボタン

Bixby(ビックスビー)とは?

Bixbyが何か知らない人のために。Bixbyとはサムスンが独自に開発した“グーグル・アシスタント”のパクリ(言い方が悪い)機能。そしてその性能はよくはなっているものの、グーグル・アシスタントの方が使いやすく性能も上。

Bixby専用ボタン

そして煩わしいことにNote8には、Bixby専用のボタンがあり、当たり前だがそれを押すとBixbyが起動する。案の定、この専用ボタンの評判は悪く、ようやくそれに気付いたサムスンは、“長押し”しない限りBixbyが作動しないように設定できるようソフトウェアをアップデートしたほど。

ソフトウェア・アップデートの遅さ

私が調べた限りではNote8のアンドロイド8.0へのアップデートは未だに「公式」では行われていない。公式とあえてつけているのはベータ・バージョンでは昨年末あたりから可能であったと記憶しているから。個人的に、スマホ・マニアでなければベータ版へのアップデートはオススメしない。

そしてこの記事を書いているのは2月18日である。アップデートが遅い、遅すぎる。サムスンはソフトウェア・アップデートがかなり遅く、力を入れていないのかそうでないのかはわからないけれど、遅すぎて呆れている状態といえる。

確かにソフトウェアが7.1.1のヌガーから8.0のオレオに変わっても機能的に大きな変化がある訳ではない。何が変わったのかを見つけるほうが難しいのかもしれない。なぜならアンドロイドはもうすでにほぼ完成されたOSなので大幅な変更など必要ないからだ。

問題はそういった機能面ではなく、小さなバグやアプリの正常起動、そして「セキュリティ面」である。アップデートが遅い=セキュリティの脆弱性が問題になる可能性があり得るというその点だけである。私はスマホのセキュリティは非常に気になる人間なので、こういったアップデートが疎かにされるのはかなり不満。

かなり高額化した価格

Note8が高額なのはわかっている。それでも少々高すぎると感じる。ドコモやソフトバンクで買う場合は割引などの影響で実質いくらになるのかはわからないけれど、価格.comのドコモ版Note8によると

機種変更 & 新規契約 約7万6千円
MNP 約2万6千円

本体価格だけで考えるにはエクスパンシスなどの方がわかりやすいので、こちらを参考に。

本体価格 消費税 送料 合計
8万7175円 4185円 1400円 9万2760円

全て込みで約9万3千円。本体価格だけで考えても8万7千円なので発表時の価格が確かUS$950(現レートで約10万円)くらいだったので、そう考えれば多少は安くなっている。

確かに総合的なパフォーマンスを考えれば納得できるかもしれない。それは理解しているけれど、個人的にiPhone XやグーグルPixel2 XL同様、高い買い物と感じている。予算がそれなりに確保できる人であれば、購入するに値するモノではあるとだけ書いておきましょう。

 

まとめ

世の中には完璧なスマホは存在しない。ただ、2017年のスマホでそれに一番近いかもしれないのがNote8といえるだろう。

致命的に残念なのは指紋認証ボタンの位置で、あれはさすがにヒドすぎる。もちろん代替策の虹彩認証と顔認証でのロック解除がダメという訳ではないのだけれど、指紋認証のロック解除は依然重要なキー・ファクターと思うので、このデザインは頂けない。

それでもこの問題以外は機能面ではほぼ問題はないといえる。最高クラスのカメラ性能は約束されているし、動画の手ブレ補正も素晴らしい。最も美しいディスプレイであることは間違いないし、Sペンでできることはありすぎて使いこなせない程だし、処理能力もスナップドラゴン835+6GB RAMでスムーズに動いてくれる。

細かい点にも注意を払っており、micro SDが挿入可能であり、防水防塵のIP68、イヤホン・ジャック、急速ワイヤレス充電に対応、虹彩認証と顔認証のロック解除と、「ないより有ったほうが良い」機能を十二分に揃えてくれている。

何でも備えているし、カメラとディスプレイは業界トップクラス。私がベスト・スマホ2017のナンバーワンに選ばせてもらったのもわかってくれるだろう。もし、予算に都合がつくのであれば、是非検討すべきスマホであるといえる。

 

 

 

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