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Huawei(ファーウェイ) P20 Pro レビュー:トリプルレンズ・カメラの描写力は必見、バッテリーも文句なし、しかし欠点は顕著に

本格的にプレミアム・スマホを作り出したHuawei(ファーウェイ)。2018年のフラッグシップである「P20 Pro」は世界初のトリプルレンズ・カメラだけでなく、デザイン性でも話題にのぼるほど。

ファーウェイのブランド自体も少しずつ認知度が増え、P20 Proはドコモから独占販売されるということもあり、今後は間違いなく知名度も上がるだろうと思う。それでは、P20 Proについて詳しくレビューをしていきたい。(今回のレビュー対象はドコモ版HW-01Kではなくグローバル版であるが中身はほぼ同じ)

アイキャッチ画像はHuaweiジャパン公式サイトよりスクリーンキャプチャ:https://consumer.huawei.com/jp/phones/p20-pro/

単刀直入な感想

世界初のトリプルレンズ・カメラ斬新なデザイン性4000mAhもの大容量バッテリー6.1インチの有機ELディスプレイ、前面指紋認証を採用しながらもスクリーン対ボディ比は82%と高い数値をキープし、処理能力は「Kirin970+6GB RAM」とファーウェイとしては現状では最高のスペック。2018年のフラッグシップ機として相応しいスマホとなっている。

しかし、いくつか明確な欠点があり、4K動画の手ぶれ補正が全くなく、4K60FPS撮影ができない。動画撮影を重視する人にとってはおすすめできない。その他、ワイヤレス充電には非対応という点も残念である。

価格面ではドコモからの独占販売ということもあり一括購入だと10万3680円という価格で、今までのようなコストパフォーマンスは皆無に近い。

それでは、詳しくレビューしていきたいと思う。

主なスペック & 価格

チップ Kirin 970
RAM 6 GB
容量 128GB
画面 AMOLED 6.1インチ
解像度: フルHD+
2240 x 1080 (408ppi)
18.7:9 (アスペクト比)
82% (スクリーン対ボディ比)
カメラ 背面:4000万画素 (カラーセンサー) F1.8
2000万画素 (モノクローム・センサー) F1.6
800万画素 望遠レンズ F2.4 光学式手ぶれ補正(OIS)
インカメラ:2400万画素 F2.0
バッテリー 4000 mAh
OS オレオ8.1
その他 イヤホン・ジャックなし
防水防塵 IP67
ワイヤレス充電非対応
価格 ドコモ一括購入 10万3680円
機種変・新規  5万7024円
MNP      2万2680円

 

 

良い点

世界初トリプルレンズ・カメラ(ライカ製)の実力

Huawei公式サイトよりスクリーンキャプチャ:https://consumer.huawei.com/en/phones/p20-pro/?ic_medium=hwdc&ic_source=corp_banner1_p20pro10

4000万画素 (カラー) F1.8 + 2000万画素 (白黒) F1.6 + 800万画素 望遠 F2.4(OIS)

Huaweiのスマートフォンについてあまり知らない方のために、Huaweiのカメラの基本構成を説明すると

カラーセンサーと白黒センサー で撮った情報を組み合わせて1枚の写真を作り上げる

というのがHuaweiのカメラ哲学。4000万画素のカラー・センサーと2000万画素の白黒・センサーとの情報を組み合わせ、1枚の写真を撮ることとなる。

望遠レンズはおそらく単体または場合によってはいるのか他のレンズと共同で情報を組み合わせており、光学3倍ズームと5倍ハイブリッド・ズームが可能。

カメラの基本情報はこの程度にして、まずはカメラの比較動画を見てもらった方が良いと思う。1つ目の動画は「iPhone X との比」で2つ目の動画は「ギャラクシーS9+との比較」になります。

 

 

動画に関してはiPhone Xが圧勝だといえる。あとで残念な点のところでも述べるけれど、P20 Proは4K動画撮影時に手ぶれ補正が全く効かない。これでは動画では勝負にならない。

写真のクオリティーは、日中の写真であれば”とんとん”だと思う。しかし、やはりP20 Proの「ナイトモード」は驚くべきパフォーマンスで、三脚なしで撮ったとは思えないほどの出来栄えといえる。

音声録音は、iPhone Xは良いとは思えず、P20 Proの方が集音は良いと思う。

 

 

ギャラクシーS9+との比較になるが、iPhone Xのときと同様に、動画はS9+に軍配があがる。P20 ProがフルHD動画で撮影した場合は、S9+に負けないくらい手ぶれ補正が効いているので、そこは評価すべき点かもしれない。

日中の写真はS9+の方が自然な色味に近く、P20 Proは明らかに彩度が強く、とてもシャープな画作りになっている。iPhone Xとの比較同様に、日中の写真では”目立った大きな違い”は見当たらない。

しかし、夜や暗所での撮影になるとP20 Proが圧倒する形になるし、やはりP20 Proのナイトモードでしか出せない表現力がある。

やはりP20 Proの「ナイトモード」は現時点ではどこのライバル機よりも上をいく素晴らしい表現性があるといえる。その他、望遠に関しても、S9+は光学2倍ズームまでに対し、P20 Proは光学3倍ズームまで対応し、更に、5倍ハイブリッド・ズームという機能まで備えている。

ハイブリッド・ズームというのは、ファーウェイが考案したズーム機能で、画質を落とさずに5倍までズームができる機能。ズームを多用する人にとってはこれは重宝する。スポーツ会場などでズームアップした写真や動画を撮りたい人には便利だといえる。

4000万画素の仕組み

4000万画素のセンサーを“そのまま4000万画素として”使用することも可能ではある。ただし、そうしてしまうと2つの大きな問題にぶち当たる。

1 暗所時のノイズ
2 ファイル容量 の大きさ

なぜ、ノイズが増えるのか、なぜファイル容量が増えるのかを知りたい方はこちらのリンクを参照して下さい。

画素数とは?メリットデメリットを語る。高画素数カメラ=買いでは無いよという話
高画素=高画質は間違い??画素・画質について丁寧に解説します

この難点に対処するためにHuaweiは“ライト・フュージョン(Light Fusion)”という機能を用意した

ライト・フュージョンとは?

ライト・フュージョン(一般的にはピクセル・ビニングと呼ばれる)とは “4つの隣接するピクセル・データを一つにまとめることにより、よりクリアで明るい、1000万画素級の写真に仕上げる技術”

4000万画素 ÷ 4 = 1000万画素級

この技術自体は昔からあるそうで、このお陰で、“よりクリアで明るい、色の再現性を向上させた“写真を撮ることが可能で、暗所撮影でも有利に働く。1000万画素に抑えるので容量も圧迫せずに済むという利点もある。

 

 

 

全く新しい手ぶれ補正 “AIS(AI手ブレ補正)”

「AIS」 の「AI」は人工知能のAI (Artificial Intelligence) + 「S」はStabilization = 補正 と呼ばれるモノをHuaweiは開発。

Huaweiは“手ぶれ補正を向上させるために、より必要になってくるのは光学式手ぶれ補正(OIS)や電子式手ぶれ補正(EIS)ではなく、このAI式手ブレ補正(AIS)である”という趣旨の発言をしている。

ちなみに、P20 Proのメインカメラである「4000万画素と白黒センサーにはOISは搭載されていない」

AI手ぶれ補正(AIS)は、文字通りAIが被写体の基本情報を認識し、物体の表面や輪郭を認識、手ブレの特性を理解した上で写真を撮影、部分的にクロップした状態で画像を処理し、最適な写真を作り出す。

AISのお陰でフルHDの動画撮影であれば非常に手ぶれ補正の効いた動画が撮れ、その他、ナイトモードでもこのAISが働いている。

960FPS 超スローモーション撮影

これは昨年のソニーXperiaや、サムスンS9にも使われている機能。あまり多くの頻度で使う機能ではないけれど、あって損はしない機能ではあると思う。

AI + カメラ

Huaweiといえば、AIにかなり力を入れている。チップセットであるKirin970にはNPU(ニューラル・プロセッシング・ユニット)という学習機能のあるユニットがあり、これが被写体の情報をキャッチして、それに合ったセッティングを自動で行ってくれている。

19ものシーンを検知し、シーン毎に適切な設定で写真や動画を撮ることができる。しかしながら、現時点ではまだマニュアルで設定した写真の方が出来栄えが良いのは否定できない。

 

 

4000mAh バッテリー、最高クラスの持ち時間

こちらもバッテリーの耐久時間の比較動画を。「Huawei P20 vs P20 Pro vs Xperia XZ2 vs iPhone 8 Plus vs S9+」で比較している。

 

 

動画を見てもらえればわかるけれど、最終的にP20 Proが最後まで生き残り、2位がS9+、3位がXZ2、4位 iPhone X、5位 P20。という順位になる。

上の動画の実験を英語でバッテリー・ドレイン・テストというのだけれど、これは「普段の使用環境ではない」ので、ここでの成績が必ずしも実際に日常で使用する際の持ち時間とは違う。

それでも、ファーウェイの場合、使っていないときの待機時におけるバッテリーの消耗は非常に少なく、かなり省エネの設計になっていると言え、1日どころか1日半から2日ほど持つ

もちろん、その人の使用環境によって違いはあるが、間違いなく、バッテリーのスタミナは業界トップクラスといえる。

急速充電もかなり速い

ファーウェイの充電スピードには定評があり、かなり速いといえる。フラッグシップ機の場合、急速充電は当たり前であまり注目されない部分ではあるけれど、ファーウェイの充電は本当に速いので、この点については触れておきたい。

 

ベゼルレス・デザイン:前面指紋認証を採用しながらもスクリーン対ボディ比は82%

これは素晴らしい数値だといえる。指紋認証を前面にしたのは前機種のP10ユーザーからのフィードバックに答えたモノならしく敢えて前面に残したそうだ。

私は指紋認証は背面派であるけれど、前面でも目くじらを立てることはない。むしろ、iPhone Xのように指紋認証の選択肢を一切廃止されてしまうと、フェイス・アンロックが作動しない場合、暗証番号を入力ハメになるので、逆に不便に感じている。

ファーウェイの指紋認証ボタンの精度は非常に正確で超高速で、最も認証スピードが速いのではないかと思っている。

評判の悪いノッチ・デザインは目立たなくできる

ノッチ・デザインは肯定派が少なく、大半は否定的。私のような、それほど気にならない中立派はマイナーといえる。

こういった状況なので、ファーウェイは、ノッチ・デザインを目立なくできる機能を備えている。これは本当に良くてきているので、嫌っている人にでも受け入れやすい。

 

 

その他、良い点

Dolby Atoms搭載 ステレオ・スピーカー

正直、P20 Proのスピーカーを良い点にするかしないかで迷ったほどで、「そこそこ」「まあまあ」といった評価。ライバル機である、ギャラクシーS9、S9+やiPhone Xとはかなりの差があるといえる。

詳しく知りたい方は下の動画で、聴き比べてほしい。(すぐに音楽が鳴るので注意してください)

 

 

有機EL(AMOLED) フルHD+ ディスプレイ

公表されてはいなが、パネルはサムスン製だと思われる。フルHD+の解像度ではあるけれど、十分に高精細で、フルHD+なのでバッテリーの消費も少なくて済む

業界最高クラスのギャラクシーS9シリーズやNote8など、2K+の解像度を謳っている機種には及ばないが、大半の人はフルHD+でも十分だと思う。

処理能力:Kirin970 + 6GB RAM

Kirin 970はファーウェイが独自に開発しているチップで、970は現時点ではその最高レベルのチップ。しかしながら、他社のライバル機に搭載されている「スナップドラゴン845」に比べれば若干性能は落ちる

下の画像はGSMArenaという信頼できるソースから取ってきた画像なので見てもらいたい。

ソニー Xperia XZ2、ギャラクシーS9、S9+はすべて「スナップドラゴン845」を搭載。やはり数値上はファーウェイのKirin970は見劣りしてしまう。

しかしながら、実際の使用上は”大きな差はない”といえ、特別、気にする必要はない。気になる人は下のギャラクシーS9+とP20 Proのスピードテストの動画を見て検証してもらえればと思う。

 

今回、敢えて良い点に選んだのは、数値上は劣っていても、実際の使用では”なんの不満もない”というのが理由

最新OS オレオ8.1(EMUI8.1)

OSは最新のオレオ8.1にアップデートされている。ファーウェイのOSはEMUIと呼ばれ、ファーウェイ色の強いOSとなっている。

アンドロイド・ユーザーは純アンドロイドが好みの人が多いので、ファーウェイのような“複雑なUI”を好まない人が多いけれど、EMUIの完成度は高く、慣れれば使いやすくはなる

 

上の動画のように指の第二関節を使って「コンコン」と2回ディスプレイをノックすればスクリーンショットが撮れたり、その他スクリーンを2分割にできたりとジェスチャーで色々とできるのは便利なので、慣れればEMUIは使いやすい。

 

残念な点と“まとめ”は 「次のページへ」

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