OnePlus

OnePlus 5T レビュー: 価格と性能のバランスは最高ではあるものの・・・

OnePlus 5が6月20日に発表されてから、たった5ヶ月後の11月16日に後継機の5T (US$499〜)を発表。正直なところ5の役目はなんだったのかと思うけれど、この短期間に5Tを出してくるあたりはさすが中国企業と思ってしまう。

注意:5Tの後継機であるOnePlus6が発表されたので、OnePlusの最新情報は下の記事をどうぞ

 

 

OnePlus公式サイトよりスクリーンショット: https://oneplus.net/5t

単刀直入な感想

私のブログではOnePlus 5はあまりオススメしなかったけれど、5Tに関しては少し意見が変わってきております。良い意味で。2017年のフラッグシップ機として5Tは5では足りなかった重要なアップグレードがなされたといえる。価格はエクスパンシスにて現在6万3480円

ベゼルレス・デザインにサムスン製のAMOLEDディスプレイ。解像度もフルHD+に抑えているので、その分バッテリー駆動時間を業界トップクラスに引き上げている。驚いたことに顔認証でロック解除も可能となり、背面の指紋認証との組み合わせは理想的。OSのオキシジェンOS (アンドロイド7.1.1)も健在。写真や動画性能もこの価格では満足できる出来栄え。イヤホン・ジャックも残しているし、急速充電もトップクラスに速い。

ただ、未だに日本への公式販売は行っておらず、エクスパンシスなどから個人輸入するしか購入方法はなく、故障や初期不良などの不具合があった場合は非常に話がややこしくなる

その他、価格を抑えている反面、細かい点ではアップル、サムスン、Huawei、LGといった他社のフラッグシップ機が備えている機能が省かれているのも事実。防水性を検証するIP規格の認証がないことや、ワイヤレス充電も非対応など、色々と弱点もあるにはある。

価格と総合的な性能を比較すると非常にバランスの取れた、コスパ良好なスマホといえる。しかしながら、日本で購入するには注意が必要なスマホと言わざるを得ない。いろいろと言いたいことがあるので詳しく見てまいりましょう。

 

主なスペック

画面サイズ 6インチ AMOLEDディスプレイ(サムスン製)

フルHD+(2160×1080) 401 ppi

ディスプレイ比率 18:9 (2:1)

チップセット Snapdragon 835
RAM(メモリ) 下位モデル6GB

上位モデル8 GB

容量 下位モデル64 GB 外付けmicro SD不可

上位モデル128 GB 外付けmicro SD不可 

カメラ 背面 メイン:1600万画素 F1.7 EIS

サブ: 2000万画素 F1.7 手ぶれ補正なし (暗所用)

インカメラ 1600万画素

バッテリー 3300 mAh

参照元:https://oneplus.net/5t#specs

 

良い点

必要不可欠なベゼルレス・デザイン

OnePlus公式サイトよりスクリーンショット: https://oneplus.net/5t

何度もこのブログに書いているけれど、2017年のフラッグシップ機にはベゼルレス・デザインは必要不可欠な要素。前機種のOnePlus 5を発表してから、たった5ヶ月でデザインを大幅に変更してきたのは凄いの一言に尽きる。

前面の80.43 %がスクリーンで占めているので他のアンドロイド・フラッグシップ機と大差はない。6インチのサイズに縦横の比率は18:9 (2:1)なので、これもベゼルレス・デザインを採用している他社と同様の比率。

現在は、この縦横2:1の比率に対応していないアプリや動画メディアは多いけれど、今後はベゼルレス・デザインが主流になっていくと考えると、アプリ等は徐々にこの比率に対応していくと思われる。

 

実用性抜群のスペックとそのバランス

フルHD+ AMOLEDディスプレイ & 長時間バッテリー & 急速充電ダッシュ・チャージャー

以前からOnePlusはサムスン製のAMOLEDディスプレイを採用している。5ではフルHDであったものの、5TはフルHD+になり、若干ではあるけれど解像度はアップ。

持論ではあるけれど、スマホの画面サイズであれば、フルHDで十分と思っていて、QHD(2K)は必要ない派なので、OnePlusの方針には賛成。相変わらず、サムスン製のAMOLEDは美しいので、ディスプレイに関しては何の心配もない。

5で問題になっていたジェリー・スクロール現象という問題も解決しているらしいので、安心して使っていける。

そして何よりもOnePlus 5Tで重要なのが、バッテリーの持ち時間。ディスプレイがフルHD+なので消費電力が抑えられている分、バッテリーが長持ちするのはもちろんのこと、OnePlusのOSはシンプルな分バッテリー消費効率が良い。

下の動画は 5T、iPhone 8、ギャラクシーS8、Pixel 2XLのバッテリー比較動画。

 

上の動画を見てもらえれば分かるけれど、5Tのバッテリー駆動時間は2番目に長い結果となる。ちなみに1位はOnePlus 5。OnePlusでワンツー・フィニッシュという。なぜ、5Tが旧型の5に負けるのかは単純で、5Tのディスプレイは6インチ、5は5.5インチ。更に、解像度も5Tの方が少し高いので、どうしてもバッテリーの消費量は5よりも上がってしまうため。

更に、バッテリーの充電速度は業界トップクラスダッシュ・チャージャーはスマホ・マニアでは有名で、充電時間も30分で1日に必要なバッテリーの充電が可能と非常に速い。

つまり、バッテリー面に関して言えば、OnePlus 5Tは現段階でナンバーワンといえる。

 

ロック解除の理想形:顔認証と背面指紋認証

5Tで一番驚いた機能は顔認証。OnePlus曰く、iPhone Xの顔認証ややサムスンのアイリス(虹彩)スキャンほど安全性が高い訳ではないらしいけれど、認識の精度はそこそこ良く、そのロック解除のスピードは日常で支障なく使えるほど速い。

指紋認証も背面の正しい位置に設置されており、自然な感覚でロックを解除できる。指紋認証は背面派の私にとってはこれは非常に嬉しい。指紋認証は未だに必要と考えており、暗闇で顔認証ができない場合や、ポケットから取り出した際にすぐに指紋認証に触れれば、顔認証の前に指紋でロックが解除できるので、この顔認証と指紋認証組み合わせは本当に理想的といえる。

 

カメラの総合性能は価格以上

この価格帯であれば、文句のないレベルといえる。OnePlusは年々カメラ性能が向上しているので、それ程驚きではないけれど、US$499という公式価格を考えれば非常に優秀といえる。

特に、動画の電子式手ぶれ補正(EIS)は素晴らしいの一言に尽きる。光学式手ぶれ補正がなくてもまるでOISが搭載されているかのように手ブレを軽減している。正直なところ光学式手ぶれ補正を搭載している他社のフラッグシップ機よりも手ぶれ補正は優秀といえる。

一応、iPhone Xとの比較動画を見てもらえれば、5Tがいかに頑張っているのがよく分かるでしょう。2分程の動画なので、是非見て欲しい。

 

一応、もう一つ、iPhone Xとの比較動画を載せておきます。気になる方はどうぞ。

 

iPhone Xの方が、より自然な色味で、かつダイナミックレンジで差があり、暗所も上をいっているのはよく分かる。ただ、iPhone Xの64GBモデルの価格はUS$999。5TはUS$499と2倍の価格差がある。写真や動画の質が2倍の差があるのかと問われれば、そうではないと、ほとんどの人が納得できると思う。

5Tのカメラ性能は確かにベストではないけれど、十分な性能を誇っているといえる。

 

ソフトウェア Oxygen (オキシジェン)OS

これは、5のときに書いたときから変わらず、素晴らしいOS。基本的にストック・アンドロイド(素のアンドロイド)に近く、それでいてカスタマイズ機能も豊富で、数あるアンドロイドOSの中でユーザーの使い心地を最も良く理解しているといわれるのが、OnePlusのOS。Oxygen OS自体はもうすでに完成度が高いので、変にイジる必要もなく、OnePlusも至って大幅な変更は行っていない。現時点ではアンドロイド7.1.1ではあるけれど、2017年中にオレオである8.0にアップデート予定。

 

その他、良い点

イヤホン・ジャックの継続

イヤホン・ジャックを廃止しなかったのは本当に正しい選択。他のアンドロイド・フラッグシップ機がどんどん廃止していく中、ユーザーの求めるものがわかっている。

普段、音楽を聴かない私のようなユーザーでもイヤホン・ジャックは“無いよりかは有ったほうが良い”と言い切れるので、これは良いニュース。

 

残念な点

 

依然、日本では公式販売されていない

OnePlusにとって何が障壁なのかはわからないけれど、未だに日本で公式販売されていない。よって、以前と同じように、エクスパンシスなどで個人輸入するしか購入方法がない。

OnePlus 5のレビュー時にも書いたけれど、個人輸入ということは、故障した時に非常に厄介で、購入先に連絡を入れなくてはならない。エクスパンシスなら日本語でも対応してくれるものの、一度故障してしまうと、たいてい下記のような手順で修理の依頼が必要になる。

 

販売先へ連絡 → スマホを送る(自費の可能性大) → 購入店で検査 & 修理するかどうかを決める (有償・無償) → 修理 → 日本へ送ってもらう

 

有償・無償で修理が可能かはさておき、故障してしまうと少なくとも3週間以上スマホが手元にないと考えられる。もちろんこの間、予備のスマホが購入店から送られてくることも100%ない。つまり、スペアのスマホがないと多くの方が困り果てるであろうと予想。やはり個人輸入はは非常にめんどくさいと捉えてしまう。

 

個人輸入が故に微妙な価格になってしまう

OnePlus公式サイトよりスクリーンショット: https://oneplus.net/5t

現在、エクスパンシスでの価格は以下のようになっております。

OnePlus 5T 価格(税抜き) 総費用(送料+消費税)
64GBモデル ¥6万3480 約¥6万8千
128GBモデル ¥7万3810 約¥7万9千

ちなみにiPhone 8は以下のように。

iPhone 8 価格(税込) 5Tとの差額
64GBモデル ¥8万5104 約1万7千円
256GBモデル ¥10万3464 約2万4千円

iPhone 8と価格差があるとはいえ、64GBならその差は1万7千円なので、人によってはiPhoneをとってもおかしくはない。国内の正規で購入が可能なアンドロイド・フラッグシップ機なら更に価格差は縮まる、もしくは安く購入も可能と考えられるので、わざわざ個人輸入する必要があるかと問われれば、しなくても良いような気もするのが本音です。

エクスパンシス

 

暗所用サブカメラの出来が悪い

サブ・カメラ(2000万画素 F1.7)は暗所用に特化した設計になっており、10ルクス以下の明るさのときに使用される仕組み。ちなみに10ルクスは映画館の上映前の明るさやロウソクで照らされた部屋くらいの明るさだそう。バーなどでキレイな写真を撮る際に便利。

っとこのコンセプト自体は理想的なんだけれど、如何せん、暗い状況でもサブ・カメラを起動しないことが多いとの報告が多く、場所は暗いけれど背後に明るい光があるとメインを使うことも多いそう。そうなってくるとなぜサブ・カメラが必要なのかも理解しにくいのだけれど。

一応、暗所撮影時の比較動画を載せておきます。比較対象はグーグルが出しているPixel 2。ちなみにPixel 2のカメラ性能は2017年のスマホでベストと言われている。

 

動画主のMax Leeは、すべての写真でPixel 2が上回っている訳ではないし、Pixel 2が不自然に明るすぎる場合もあると言及しているので、OnePlus 5Tが落第点をつけられている訳ではない。

私も、5Tの総合的なカメラ性能は良いと思っている。ただ、現時点でトップクラスのPixel 2、iPhone 8やX、ギャラクシーNote8などとは少しの差があるのは認めざるを得ない。

 

個人情報をユーザーに無許可で不正収集・送信

詳しくはこちらの以下の記事を

OnePlusのスマホ、ユーザーの個人情報を収集し、無断で送信していることが判明

(英語)OnePlus is collecting your private data without permission

(英語)OnePlus responds to OxygenOS data collection concerns

上の記事を端的にまとめると、OnePlus 2がユーザーの許可を得ず個人のデータを収集、それをAMAZONへ送信していたという件。特に問題であるのが、“個人を特定できる状態”でデータを収集・送信を行っていたというのが重要な点。

現在、スマホやアプリは、OSやアプリのサービス向上のため、ユーザーの情報を収集しているのは当たり前で別に驚くことでも何でもない。ただ、多くのディベロッパーは情報を収集する条件に“匿名化”を設定している。

例えばゼゼの情報を収集する際に、いつインスタを開いているか、何時間YouTubeを見ているだとか、いつどんなことをグーグルで検索しているだとか、そういった個人情報がわんさか溜まってくる。こういったデータは普通、ユーザーが特定されないよう暗号化したり匿名化した状態で収集し、自社のデータベースに保管したり第三者に送信したりしている。

溜まったデータは膨大ではあるけれど、ゼゼとは特定できないようになっているのがスタンダード。OnePlusのデータは本来、ユーザーを特定できないハズが、特定できる状態で収集・送信していたというのが怖い点。

 

その他、残念な点

OnePlus 5Tは価格を抑えている分、細かい点で他社のフラッグシップ機には劣ってしまう点がいくつかある。

ワイヤレス充電が不可

2017年のフラッグシップ機はワイヤレス充電が可能な端末がほとんどなのだけれど、5Tには対応していない。ないと致命的に困る訳ではないけれど、無いよりかは有った方が良い。というのがワイヤレス充電。

防水のIP規格非認証

OnePlusは水しぶきには耐えることが可能で公表しているけれど、防水性を検証するIP規格からの認証がない。正直、なぜ認証を取らないのかが理解できないけれど、信頼性を勝ち取るにはIP規格があるとないとでは安心感はかなり違ってくる。

 

まとめ

5Tは価格と性能のバランスが非常に良い。2017年のフラッグシップ機が必要な“大抵の要素”はカバーしている。特にベゼルレス・デザインに対応してきたことは素晴らしく、評判の良いオキシジェンOS顔認証&指紋認証も理想的な組み合わせといえる。バッテリーに関しては文句のつけようがなく、長時間使用可能なうえ、急速充電のダッシュ・チャージャーも高評価。間違いなく価格以上のモノを提供してくれる。

ただ、価格が抑えられている分、他のフラッグシップ機には劣る点も受け入れなければならない防水性は非認証、ワイヤレス充電も不可と細かい部分でのマイナス点があげられる。ソフトウェアの面でも個人情報の管理はアップルやグーグルなどに比べるとあまいといえる。

そして何よりも残念な点は日本では未だに公式販売されていない点。この結果、故障時に不安があり、その際の手続きも非常にめんどうになるのは免れない。そして個人輸入になってしまうため、価格もエクスパンシスで6万3480円と微妙な価格帯になる。

同価格帯で他の国内正規品アンドロイド・フラッグシップ機は購入可能ではあるし、もう少しお金を出せればiPhone 8も購入できるとなると、おいそれと即決できるとは言い難い

日本で購入するにはオススメできるかと聞かれれば、非常に迷ってしまう。結論としては、スマホ・マニアなら購入しても良い。しかし、あまりスマホに詳しくない人で、壊れてしまったら何をしたら良いのかわからない人で、かつ周りにスマホ・マニアのような頼る人もいないのであれば敬遠すべきでしょう。

5T自体の性能や価格だけを見れば、購入をオススメできるのだけれど、アフターサービスなど総合的に考えると注意が必要というのが私の結論。

 

関連記事

  1. LG

    LG V30+ レビュー:ファブレットのオールラウンダーが日本進出

    LG V30が日本では「V30+」という名称発売されることになり少々驚…

  2. Huawei

    Huawei(ファーウェイ) P20 Pro レビュー:トリプルレンズ・カメラの描写力は必見、バッテ…

    本格的にプレミアム・スマホを作り出したHuawei(ファーウェイ)。2…

  3. ASUS ZenFone

    ASUS ZenFone 3 レビュー!! 2017年8月の時点で購入に値するのか!?

    昨年(2016)10月に発売されてから、今もなお根強い人気のあるZen…

  4. Huawei

    nova lite 2 (Huawei) レビュー:コスパ最高クラスのミドルレンジ・スマホか!? 約…

    2018年4月、現時点で3万円以下のスマホであればコスパ最強(かもしれ…

  5. HTC

    HTC U11 名誉挽回にかけるHTC「渾身」のフラッグシップ!!!

    昨今はかつてに比べ勢いが感じられないHTCですが、今回はかなり期待ので…

最近の記事

特集記事

  1. ベスト・スマホ:2017年下半期 〜 2018年上半期のスマ…
  2. 3.5万円以下(2018年6月)で買えるコスパ最高の新品スマ…
  3. 必読:私が行っているアンドロイド・スマホ用 セキュリティ対策…
  4. ベスト・スマホ 2017:カテゴリー別に最良のスマホを選出
  1. Samsung Galaxy

    サムスン・ギャラクシーS9 & S9+ レビュー:予算がつくのなら迷わ…
  2. ASUS ZenFone

    ASUS ZenFone 3 レビュー!! 2017年8月の時点で購入に値する…
  3. Huawei 発表

    Honor Play 発表:HuaweiのHonorブランドよりハイスペック&#…
  4. デイリー News

    OnePlus 5T 予想以上の販売好調により、北米で完売!!
  5. OnePlus VS

    OnePlus 6 vs Xperia XZ2 比較 (8カテゴリーに分けて):…
PAGE TOP