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ソニー Xperia XZ2 レビュー:個人輸入すればコスパ最高クラス、良く言えばオールラウンダー、悪く言えば特徴の少ないスマホ、イヤホン・ジャックの廃止は手痛いミス

現在(執筆時:7/10)価格.comでスマートフォン人気ランキングで1位に輝くのが、「Xperia XZ2」。さすがソニーのお膝元である日本では絶大な影響力を誇る。

しかしながら、海外ではここ何年も、おそらく5年近くは苦戦続きなのがソニーのスマホ。それでは、XZ2について詳しくレビューしていきましょう。

7月18日に編集しております:その理由は、エクスパンシスやイートレンなどで個人輸入すれば、7万3千〜6千円で購入できるため。

 

アイキャッチ画像はエクスペリア公式サイトよりスクリーンキャプチャ:https://www.sonymobile.co.jp/xperia/docomo/so-03k/

単刀直入な感想

総合的なパフォーマンスを考慮すれば、XZ2は「なかなかの出来」だといえる。良い意味でいえば、オールラウンダーといえ、悪く言えば特徴があまりないともいえる。

XZ2の特別な機能といえば、960FPSの超スローモーション動画を1080PのフルHDで撮れるということと、4K HDRの超高画質ビデオ録画ができるという点で、確かにこういった機能は非常に素晴らしいのだけれど、「一般ユーザー」がこれらの機能を存分に有用して使うのかと問われればそうはならないだろう。

それでも、2018年のフラッグシップに相応しいパフォーマンスはこの機種に期待して良いだろう。4GB RAMは将来的に少し物足りないもの、スナップドラゴン845とソニーの軽いOSとの組み合わせでは今の所まったく問題はない

カメラ性能もトップクラスではないが、フラッグシップとして必要十分なクオリティー、バッテリーライフも十分に良く、フロント・スピーカーもなかなかのモノで、ディスプレイもLCDパネルでフルHD+ながらも十分に美しい

細かい点でも、防塵防水もIP65/IP68、と68だけでなく65の規格も満たしているし、ワイヤレス充電にも対応している。最も目立つ汚点は「イヤホン・ジャック(端子)の廃止」だろう。こればかりは非常に大きな判断ミスだったといえる。

価格はドコモの一括購入で9万4608円。新規・機種変 4万7952円、MNP3万1104円。決して安いとはいえないし、コスパの良い端末とは現段階では言えない。

加筆:ドコモで購入する場合、非常に高い金額ではあるが、エクスパンシスイートレンで個人輸入するとなんと7万3千円〜6千円で購入できてしまう。この価格だと非常にコスパ良好なスマホといえ、これは大きく注目に値する価格といえる。

それでは詳しくレビューしてまいりましょう。

 

 

主なスペック & 価格(ドコモ)

チップ スナップドラゴン 845
RAM 4 GB
容量 64GB + micro SD
画面 IPS LCD 5.7インチ
解像度: フルHD+
2160 x 1080 (424ppi)
18:9 (アスペクト比)
76.1% (スクリーン対ボディ比)
カメラ 背面:標準レンズ 1900万画素 F2.0 電子式手ぶれ補正EIS
インカメラ:500万画素 F2.2
バッテリー 3180 mAh
OS オレオ8.0
その他 イヤホン・ジャックなし
防水防塵 IP65 IP68
ワイヤレス充電
ダイナミック・ヴァイブレーション
価格 ドコモ一括購入 9万4608円
機種変・新規  4万7952円
MNP      3万1104円

 

 

良い点

個人輸入すれば、コスパ最高クラスのスマホ(7月18日 加筆)

初投稿した時点では、エクスパンシスイートレンといったスマホを個人輸入できる大手サイトの価格を全く確認していなかった。

しかし、たまたま確認したところとんでもないくらい値下げをしているコトを知ったので慌ててこのレビュー記事を訂正している。

 

XZ2 エクスパンシス イートレン
価格 7万3205円 7万3238円
総額 約7万6000円 7万3238円

*総額は(送料 + 消費税) 執筆時、送料は無料
*価格は最安の色を選択

XZ2のパフォーマンスを7万3千円〜6千円で購入できるとなるとかなりお買い得といえる。この価格でXZ2を手に入れられるコトを考えればドコモの値段がいかにボッタクリなのかがよくわかる。

ドコモ(税込み) XZ2
一括購入 9万4608円
新規・機種変 4万7952円
MNP 3万1104円

ドコモの一括購入という元値が9.4万円。でも、先程述べたように、個人輸入の価格だと7.3万円しかかからない。これは何のマージンなんだと訊いてみたい。

下の表はドコモとイートレンで個人輸入した場合の価格差

 

XZ2
一括購入(ドコモ) 9万4608円
イートレン 7万3238円
価格差 2万1370円

XZ2の価格差は驚愕である。なぜ2.1万円も価格差があるのか?意味がわからないし、殿様商売にも度が過ぎるくらいの価格と思う。

兎にも角にも、エクスパンシスイートレンなどで個人輸入した場合、7万3千〜6千円で買えるのはコスパの良い値段といえる。

エクスパンシス



 

バッテリーライフは非常に優秀

XZ2は3180mAhのバッテリー容量で、ディスプレイは5.7インチ、解像度はフルHD+。ディスプレイサイズとバッテリー容量のバランスは“必要十分”といえる。

もちろん、バッテリー容量は大きいに越したことはなく、XZ2のバッテリー容量は決して大容量といえるものではない。しかし、それでもXZ2のバッテリーライフはかなり良く、下のバッテリー消耗テスト(英語でバッテリー・ドレイン・テストと言う)でも3位に喰い込むほど。

 

動画を見てもらえればわかるが以下が順位。

順位 メーカー 時間
1位 P20 Pro 7時間34分
2位 S9+ 7時間11分
3位 XZ2 7時間6分
4位 OnePlus 5T 7時間1分
5位 iPhone X 6時間48分
6位 Note 8 6時間9分
最下位 Pixel 2XL 6時間

バッテリー・ドレイン・テストは実際の使用とは違い若干特殊な使用をしているので、リアルな生活での使用とギャップはあるけれど、バッテリーの持ち時間の1つの目安となる。

一応、もう一つの指標として、Strategy Analytics (ストラテジー・アナリティクス)が行った日常使用に近い状態でのバッテリーテストではXZ2は1位になっている。以下はその画像

 

ソース:Benchmarking Smartphone Battery Life on behalf of Sony Mobile 

ただし、このテストにはS9+やP20 Proは含まれていないし、そもそも論として、これはソニーがStragey Analyticsに依頼してテストを行っているので完全に第三者機関で行われた訳ではない。

しかしながら、普段の使用で、長時間の3Dゲームなどバッテリーをもろに消費する作業をしなければ、1日以上は十分に持つのでバッテリーライフには全く心配いらないといえる。

 

カメラ:4K HDR動画撮影

スマホで4K HDR動画を撮れるのはXZ2シリーズだけである(XZ2、XZ2 コンパクト、XZ2 プレミアム)。ビデオ撮影を熟知している人であればものすごいハイクオリティーの映像を撮ることができる。

 

注意点として、4K HDRだと処理の関係で手ぶれ補正があまり効いていない。これは、スナップドラゴン845の処理が追いつかないのか、他の理由があるのかは私にはわからないが、現段階ではこの程度の手ぶれ補正が限界なのだろう。

総合的なカメラ性能は良い

ほぼ全てのフラッグシップ・スマホ、iPhoneも含め、ソニー製のセンサーを使用しているにも関わらず、Xperiaのカメラ性能は業界トップクラスではない。

XZ2もご多分に漏れずトップクラスのカメラ・パフォーマンスとは言い難い。けれども、かなり改善してきたといえる。一応、下の3つの動画を見てもらえればと思う。

 

 

 

 

 

3つ目の 「SuperSaf」の比較動画は前の2つの動画に比べ、「XZ2のパフォーマンスがかなり劣って」みえる。なぜこうなってしまうのかはわからないし、意図的ではない。

1つ目の動画の、S9+との比較で、写真・動画ともにかなり良い勝負をしているし、2つ目の動画のP20 Proの比較でもナイトモードや望遠以外では、私はXZ2の自然な色味の表現の方が好きである。

専用のシャッターボタン

これは見過ごされがちだが、Xperiaには長年このボタンが付いており、撮影の時に非常に役立つ。デジカメのような感覚で写真のボタンを押せるのは、なんというか「カメラで撮っているという気にさせる」し、手元が安定して撮れるのは利点といえる。

 

画像はエクスペリア公式サイトよりスクリーンキャプチャ:https://www.sonymobile.co.jp/xperia/docomo/so-03k/

 

OS:オレオ8.0

OSは最新の8.1にアップデートしてほしいが残念ながら、それはないだろう。おそらく、次のアップデートはアンドロイドPである9.0になると思う。

ソニーのOSは純アンドロイドに近く、不要なアプリはそれ程入っていない。純アンドロイドに近いため、OSは軽く、軽快にサクサク動くのが特徴。

しかも、ソニーはOSのアップデートの早さに力を入れており、他社のアンドロイド・スマホよりも比較的アップデートが早い。セキュリティ面での信頼性を考慮すれば、ソニーの姿勢は感心が持てる。

 

 

その他、良い点

フロント・ステレオ・スピーカー

特別良いという訳ではないが、不満を感じることは全くない。もちろん、更なる改良を期待するが、まあまあ良いスピーカーといえる。

以前からこのブログで書いてきたように、私はオーディオ関連にはあまり詳しくないので、下のスピーカー比較動画で聴き比べてほしい。

1つ目は「P20 Pro, S9+, XZ2」。2つ目は「XZ2 と P20 Pro」

 

 

個人的には、S9+ → P20 Pro → XZ2 の順に好きだが、ご自身で判断してもらいたい。

ダイナミック・バイブレーション

ゲームをする際にはこの機能は面白い。もちろん、ゲームの種類にもよるけれど、シューティングゲームなどはこの機能があるとより楽しめる。

しかし、それら以外には必要のない機能とも思える。正直、音楽や動画を見ているときにこのダイナミック・バイブレーションの必要性はあまり感じない

もちろん、この機能は簡単に停止できるので、不要な人はOFFにした方が良いといえる。

ディスプレイ:フルHD+ IPS LCD

有機ELパネルでないし、解像度がQHD+(2K+)でもないので、残念に思う人もいるかもしれない。しかしながら、全くそんなことはない。

フルHD+でLCDパネルではあるが、十二分にキレイなディスプレイで、全く問題はない。個人的に、フルHD+のお陰でバッテリーライフが長くなるので、むしろこの解像度で良かったと思っている。

HDR10にも対応しているので、HDRコンテンツも楽しめるので、十分なクオリティーだといえる。

処理能力:スナップドラゴン845 & 4GB RAM

2018年のフラッグシップ機としての最低限の処理能力はクリアしている。ソニーのOSはヘビーなカスタマイズがされていないので、軽く、サクサク動作するので問題はない。

しかし、2年使う人が多い中、できれば6GBあれば将来的に安心して使えたのは言うまでもない。

加筆(6月18日):エクスパンシスやイートレンの海外版はRAMが6GB。ドコモ版は4GB。この差は長期的に考えると大きい。

防塵防水 IP65/IP68、ワイヤレス充電、micro SD(~400GB)

ソニーなので防塵防水が最高クラスのIP65、68の両方をクリアしている。

ワイヤレス充電対応micro SDスロットも用意しており細かい点でも抜け目がない。

 

残念な点と“まとめ”は 「次のページへ」

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