私は「シニア世代こそらくらくホンよりもiPhoneを使うべき」だと思っている。
正直なところ「らくらくホン」はお年寄り向けに作っているがゆえに「逆にややこしくて使いづらい」し、何よりも、「シニア世代がかかえるらくらくホンの問題を、私を含め周りの若い世代がすぐに解決できない」という難点がある。
今回は「シニア世代こそiPhoneを利用すべき」だという私の考えについてまとめたいと思う。
<余談>
今回はなぜこのトピックについてまとめたいのかというと、以前、「20年以上ドコモ・ユーザーだった私の母がDMMモバイルへ移行」したときの話に起因している。私の母が4年以上「らくらくホン」を使っていた過去があり、それをiPhone 6Sに変えると色々とメリットが大きかったため、それを他の人にも知ってもらいたいと思ったためである。
アイキャッチ画像、記事内画像はドコモ公式サイトと著作権フリーのPexelよりスクリーンキャプチャ: https://www.nttdocomo.co.jp/product/easy_phone/f01l/ https://www.pexels.com/search/iPhone/
シニア世代がらくらくホンよりiPhoneを使うメリット
1: 周りのサポートを得やすい
私の母を含めシニア世代は「スマホの使い方がわからない」ことが多々ある。そして、質問があるとまず、息子や孫へ相談するのが常である。そんなとき、もしシニア世代のスマホがiPhoneであれば「ササッと手伝ってあげられる」。
日本の場合、大半の人がiPhoneユーザーであり、普段からiOSを使い慣れているため、両親や祖父母の抱えるiPhoneの疑問や問題を解決することなんて「大したことはない」のである。
もし仮にあなたがアンドロイド・ユーザーであったとしても、「iPhoneの使い方はなんとなくわかる」ので、よっぽどのことがない限り、シニア世代の問題を解決できないということはあり得ないと思う。
だがしかし、もしこれが「らくらくホン」だとそうはならないのである ↓↓↓
2: らくらくホンの独自性の問題
らくらくホンを触ったことがある人ならわかると思うが、普段iPhoneやアンドロイド・スマホになれている人からすると「ビックリするほど使い方が違う」。具体例を挙げればキリがない。
「お年寄り用にUIが作られているため」「逆に使いづらい」のである。そして自分の母や祖父母の問題を解決してあげようと「らくらくホン」を使っていろいろと操作するのだけれど・・・
「あの(忌々しい)UI」が「直感的にやりたいようにやらせてくれない」のである。(アンドロイド・ベースなのに、最早アンドロイドではないとさえ言えるほどのUIである。)
しかも、らくらくホンに関するネットの情報量はiPhoneやアンドロイドとは比べ物にならないほど少ない。そして、意気揚々と助けてあげようとしていた自分も「途中放棄」するのである。
逆に助けようとしているこっちがイライラしてくるので、こういうやり取りが何度かあると、「母もスマホについて質問するのに億劫」になってくるのである。
もしこれがiPhoneならば、「ものの数分で解決」してあげられ、シニア世代も少しずつiPhoneの使い方がわかってくる。シニア世代が意欲的にスマホを使おうとするのである。
3: iOSのシンプルさ・セキュリティの高さ
iOSはアンドロイドよりもシンプルなUIなので「初歩の使い方さえわかれば非常に使いやすい」。子供にiPadを持たせば子供でも使いこなせてしまうほど、iOSは直感的に動作する、シニア世代でもはじめに使い慣れれば操作できるようになるハズだ。
そして、iOSのセキュリティの高さも高齢者には大きなメリットといえる。アンドロイドのような変なアプリがApp Storeには少ないので、変なアプリをインストールする可能性がかなり低い。それに、OSのアップデートも非常に長い期間サポートしてくれる。
型落ちのiPhoneでも3年以上はスムーズに動作するのである。
シニア世代がiPhoneを使うデメリット
料金が上がる
iPhoneを使うとiPhone用の料金が適用される (ドコモの場合)。しかも結構料金が跳ね上がる。変更するプランにもよるだろうけれど、私の母の場合はらくらくホンを使用時のプランよりも2000円以上プラスだった。
その理由は、らくらくホンは「月々、約3000円」で「ネット使い放題」という特典がついており、たいていの人はこのプランに入っている(ハズ)。
iPhoneになるとこれが使えないので、他のプランに入るため「料金上がる」のである。
余談
この3000円でネット使い放題と聞いて、あなたは一瞬、驚いたかもしれない。
でも考えてほしい、私を含め世の中の10代、20代、30代の「ネット中毒者」なら「ネット使い放題」は最高のサービスかもしれないが、シニア世代が「月3000円も払って、ネットを使いまくる」とは到底思えない。いても数%程度だろう。
ハッキリいうが、「不要なサービスに入らされている」としかいえないのである。私の母の場合だと、ネットを使うのは「Lineとネット検索 (料理など)」くらいで「大したパケットも使わない」のである。
そんなライト・ユーザーが「ネット使い放題」など全く必要ないといえる。
料金アップに対し私がとった対処方法
まず順を追って説明するとこうなる
- らくらくホンが使いにくいので、じゃんぱらにて中古のiPhone 6S(ドコモ版)を購入
- ドコモショップでnano Simをもらいにいくと、iPhoneは料金がアップと説明される
- 数千円も月額料金が上がるので、アホらしく感じ、格安SimへMNPを決意
という具合である。現在、私の母の月額料金は約2300円 (DMMモバイル) であり、大満足しております。
そして、何よりも、iPhone になったことにより、周りがサポートしやすく、すぐに母のスマホ問題をぱっぱっと解決できるので、周りもハッピーなのである。
こんなことは「らくらくホンの時代にはあり得ない」といえ、やはり若い世代よりも多くのサポートを必要とする「シニア世代こそiPhoneを持つべき」と思わざるを得ないのである。
あと、シニア世代は「最新のiPhoneなど到底必要ない」ので、型落ちのiPhoneを「大手の中古スマホショップ」で購入してあげれば良い。
私の母の場合、状態に良い中古のiPhone 6Sを「じゃんぱら」にて購入。当時、最新のiPhoneは「iPhone X、iPhone 8シリーズ」が発売されたばかりで、iPhone 6Sは丸2年前のモデルにあたる。2019年2月現在も私の母の用途では「何の不満もなく快適に動作」している。
まとめ
シニア世代はらくらくホンを”不用意”に選んでしまいがちですが、シニア世代こそiPhoneを選ぶべきなのです。
iPhoneを選ぶからこそ、周りのサポートを得られ、問題が解決されるのでどんどんiPhoneの使い方を覚えていくようにもなる。iOSは本当にシンプルなUIなので「誰でも簡単に使える」ようになっているし、セキュリティの高さやOSのアップデートも長期で行われるのも大きな利点の1つである。
ただ、らくらくホンよりは料金が上がってしまうので、その料金アップを受け入れるか、格安Simへ移行するかは周りが決めてあげれば良いと思う。
私のケースでいえば、母のスマホをiPhoneに変更し、格安SimのDMMモバイルへMNPして大正解だと思っているし、本人もらくらくホンに比べてiPhoneの方が「使いやすい」とは思っているみたいなので、これで良かったと思っている。