本日のピックアップは「Huawei P20のリーク情報のまとめ」。ようやくP20の情報が出てきた。ちなみにP20シリーズの公式発表は3月27日なのであと3日後ということになる。P20を悪く表現してしまうと「P20 Proの廉価版」と言えてしまいそう。
私の中では、昨秋に発表されたMate10とMate10 Proと似たような組みあせがP20とP20 Proだと思う。本日はP20のリーク情報のまとめと私の意見を書いていきたいと思う。
P20 Liteのリーク情報についての詳細 「Huawei P20、P20 Pro、P20 Liteのリーク情報:P20 Liteの予想スペック公開」
P20 Proのリーク情報の詳細「Huawei P20 & P20 Pro リーク情報:公式発表は3月27日」
アイキャッチ画像はWinFuture.deよりスクリーンキャプチャ:http://winfuture.de/news,102450.html
予想されるスペックと価格
SoC | Kirin 970 |
ディスプレイ | 5.8インチ IPS LCD (18.7:9 アスペクト比) |
RAM | 4GB |
ストレージ容量 | 128 GB |
バッテリー | 3400mAh |
その他 | 厚さ:7.65 mm 重さ:165 g イヤホン端子なし 防水防塵 IP67級未対応 |
価格 | 679ユーロ (約8万9千円) |
P20はデュアルレンズのまま
デュアルレンズの構成がどうなるのかまではまだ情報が出ていないけれど、私の予想では、Mate10と同様の仕様になるのではと思っている。つまり「1200万画素のカラーセンサー + 2000万画素の白黒センサー」という構成でくるだろうと思っている。
注目が集まっている4000万画素のセンサーは搭載されない。トリプル・レンズの構成が組めないため、「5倍ハイブリッド・ズーム」もP20には対応されない。私の調べた限り、レンズの数が少ない分取り込める光の情報量が少なくなるので、2倍までしかこのハイブリッド・ズームの機能を発揮できないそうである。
ちなみにこの2倍ハイブリッド・ズームはMate9以来、フラッグシップ機であるP10、Mate10と受け継がれている機能。
960FPS HD(720P)画質の超スローモーション撮影が可能か
4000万画素や5倍ハイブリッド・ズーム機能はないけれど、この960FPSの超スローモーション撮影は可能になるといわれている。この機能は昨年のXperiaで世に初めて登場した機能であるが、スポーツ・シーンや、水しぶきなどの一瞬の動作を撮影するにはおもしろい機能である。
2400万画素のインカメラ
これは、P20 Proの時と同じうわさ。2400万画素と高画素=高画質ではないのだけれど、どこまでのクオリティーなのか、期待しましょう。
ディスプレイは有機ELパネルではなくIPS LCD液晶か
5.8インチ IPS LCDディスプレイを採用されるという情報があり、その可能性は高いと思っている。なぜそう思うのかというと、昨秋にHuaweiがMate10シリーズを発表した際、
「Mate10 → IPS LCD液晶」
「Mate 10 Pro → 有機ELパネル」
という具合だったので、今回のP20シリーズも同様の戦略を取るということでしょう。解像度まではわからないけれど、恐らくフルHD+以上を採用するのは確実、おそらくQHDは採用しないと予想している。
その他、細かな違い
RAMは4GB
P20 Proは6GBを搭載されるといわれており、Proと差を設けるために4GBという構成にするであろう。これは、Mate10シリーズと全く同じで、Mate10 = 4GB RAM 、Mate 10 Pro = 6GB RAM という構成。
防水防塵のIP67には未対応
これもMate10シリーズの時と同じ。Mate10 ProはIP67、Mate10はIP53 (防塵性は5クラス、防水性は3クラス=水しぶき程度なら大丈夫という意味)。
P20もMate10のようにIP53あたりの防水防塵には対応ということになると思う。
リーク情報を踏まえての感想
P20はMate10と同じポジションニングでブランド戦略を統一
マーケティング用語を用いて申し訳ないと思っているけれど、これが適切な表現だと思っている。簡単に説明すると、
P20 ProやMate10 Proは最もハイスペックで高級・高額な製品という“位置づけ”。
P20やMate10は、Proシリーズよりも少し性能が控えめで価格も安めに設定したという“位置づけ”といえる。
これは、消費者にとってもイメージし易いし、スマホ・マニアにとってもわかりやすい。
余談ではあるけれど、こういったわかりやすいポジションニングと違った方向をいっているのがソニーで、Zシリーズが突然Z5でなくなり、XZシリーズというものになったりしてマニア層でも始めは、「え?どれがフラッグシップ機になったの?」という具合に一瞬困惑した。
私も始め、覚え直すのがめんどくさかった。こういう余計なことをして覚え直すというのは、マニア層ならばまだしも、それ程スマホに興味のないユーザーであれば、ちんぷんかんぷんになる。全くもって、悪いブランド戦略としか言いようがない。しかも、XZとか「エックス・ゼット」とやたらと呼び名が長い。Zシリーズなら「ゼット○○」というだけで良かったのに。
さて話を元に戻すと、Huaweiはフラッグシップ機のブランド戦略として、フラッグシップ機にProシリーズをつけることにより、プレミア・クラスのポジションを作りたいのだろうと思う。
こうすれば、ハイスペックで、最先端の技術をふんだんに取り入れたいのであればProシリーズにどんどん詰め込めるし、価格もProシリーズなのである程度までであれば高額化しやすくなる。
P20 Proは明らかにプレミアム化しており「トリプル・レンズというカメラ構成、6GB RAM、有機ELパネル (AMOLED)、IP67」とP20にはないハイスペックなスマホとなっている。
P20はProのように全てにハイスペックで高級感があるわけではないが、必要十分な処理能力はあるし、カメラ性能もMate10 Proくらいの性能はあると思う。すべてがハイスペックでない分、価格も安く抑えられているので、コスパは悪くないと思う。
よく考えれば、非常に優れたブランド・マーケティング戦略であると思う。Proシリーズを最高峰に位置づけ、誰にでもProシリーズはHuaweiで最高のスマホであるということを明瞭に示すことができる。
P20は日本では発売されないかも
なぜこう思うのかは、Mate10が日本で未発売なため。つまり、P20 ProとP20 Liteのみ発売される可能性が高いと思う。
P20を発売しない方が良いと思う。なぜかは、現在Mate10 Proの価格が約7万4千円(価格.comより)まで下がってきている。もし、P20を日本で導入した場合、この価格よりも高くなってしまうかもしれない。いくらP20の方が新発売の機種とはいえ、中身はMate10 Proの方が上。価格と性能に矛盾が生じる可能性が高いので、P20は日本では発売しない方が良いと私は考えている。
さて以上が本日のデイリーNews & 新機種のうわさ 3月27日に公式発表するので楽しみに待ちましょう。