本日のピックアップは3月27日に行われる「アップルの教育機関向けのイベントについて」。実はこれは10日ほど前の3月16日に発表されていたのだけれど、スマホのニュースでもないからスルーしていた。でもやっぱり気になってしまうので、デイリーNewsで取り上げたいと思う。
3月27日といえば、個人的にはアップルよりもHuaweiのパリで行われるP20シリーズの発表の方が断然注目しているのだけれど、アップルがなぜか“同日”に嫌がらせとも考えられる日程で、この「教育機関向けのイベント」を行う。
大方の予想では、昨年に発表された廉価版iPadが更に安価になって発表されるのではといわれている。今回発表される“可能性のある製品”は大方いろんなサイトで紹介されているので、今回は私の考えを書いていきたいと思う。
発表されるであろう製品
とは言いつつも、うわさの製品を書いておきます
新しいiPad → $259 (可能性・大)
アップル・ペンシル2 (可能性・大)
新しいMacbook 13インチ → $799-$899 (可能性・中)
Airpower Mat (ワイヤレス充電器) (可能性・中)
iPhone SE2 (可能性・小)
今イベントのコンセプト:教育機関向け
アイキャッチ画像では見えていないのかもしれないけれど、一筆書きで描かれたりんごマークの下には英語でこう書かれている
Let’s take a field trip
Join us to hear creative ideas for teachers and students
Lane Tech College Prep High School Chicago, Illiois
March 27, 2018 at 10:00 am
私の訳:
遠足(校外学習)に出かけよう
先生や学生のためのクリエイティブなアイデアを聞きに行こう
会場となる高校の名前
日にち:3月27日 朝10時
という具合になる。表面的に見れば、今回のイベントは教師や学生に向けて、何か教育関連のアプリやハードウェアを発表しますよということなのだろうと思う。
このイベントの背景:アメリカ教育機関で圧倒的に支持されるクロームブック
アメリカの教育機関ではパソコンを使った授業を行っており、アップルはグーグル・クロームやWindowsに押されてしまっている。特にグーグルのクロームブックは米国では非常に安価で手に入るので、アメリカの小・中学生はクロームブックを使って学習しているらしい。下の画像は幼児教育から高校3年生のマーケット・シェア
ソース(英語):Windows is gaining on iOS in the education market 写真はFuturesourceという所からなのだそう
写真では見づらいかもしれないが、左側半分の縦棒がアメリカの教育機関、右半分がグローバルのシェア。アメリカにおけるコンピュータのOSシェアを見ると
グーグル・クローム | 約60%弱 |
Windows | 約20%強 |
iOS + Mac OS | 約20%弱 |
という感じ。ただ、これは私がテキトーに拾ってきた資料であり、ろくに文章も読んでいないので、あまり鵜呑みにしない方がいいでしょう。しかしながら、見た感じだとそこそこ信頼できそうな資料ではあると思うけれど。。。
っで、話をマーケット・シェアに戻すと、そう、アメリカではクロームブックが圧倒的に支持されている。そりゃそうだとも、なぜならクロームブックはアメリカではめちゃくちゃ安い。$200〜$300くらいだせば十分にサクサク動くパソコンが買えてしまう。
子供にもたせるには安いに越したことはなく、特にブランド価値など気にしない小学生であればクロームブックで十分だろう。おそらく、アメリカの家庭でも金銭的な理由でクロームブックが支持されているのであろうし、それは当然の感覚であると思う。そしてこの流れなのかわからないが、教育機関もクロームブック推しなのかもしれない。
そもそも大人のユーザーでさへ高級品と考えるアップル製品が教育機関という土俵で対抗するのはどうなのかとも思うけれど、アップルは本格的な対策に乗り出したということなだろう。だから今回、こういった教育機関向けのイベントを“突然”発表したのだろう。
私見:学生向け → 廉価版製品 = 低価格化へのマーケティング戦略
今回、iPadなどを更に安くしたバージョンを発表するといわれている。そういった廉価版の製品を学生や教育機関が購入するのかまでは未来予想できないけれど、私の予想では、アップル製品というのは子供に買い与えるモノではなく、結局今までアップル製品を金銭的な理由で牽制してきた層がこれに飛びつくと思う。
もし、これを見越してアップルが表舞台では教育機関へ向けてと言いながら廉価版を宣伝し、舞台裏では廉価版を出して、価格にシビアだった層(本来のターゲット層)を取り入れようというのであれば、さすがアップルのマーケティング戦略。と思ってしまう私は薄汚れた心の持ち主なのだろうか。嫌味なく、もしこういった真のターゲット層を狙い、「学生向け」という売り文句を口実に、値下げした廉価版を発表しているのであれば、このアップルのマーケティング戦略は素晴らしいと思う。
なぜなら、「学生向けだからこの製品は安い」とこう言ってしまえば、ブランド価値を傷つけることなく、廉価版の製品をアピールできるし、より多くのユーザー層を獲得できる。現に、昨年発売した最も安い「iPad2017年版」は最も売れているiPadなのだそうだ。
一応、アップルに敬意を払う上で書いておくけれど、今までアップルがこういった教育機関向けの製品がなかったわけではないし、昔から「学割」や「教育関係者向けの割引」など行ってきたので、アップルはむしろ教育関係者に対して非常に好意的に接してきたと思う。
なので、純真な気持ちでこの廉価版製品の発表を見届けたいと思う。
廉価版発表間近 = 今アップル製品を買ってはいけない
MacBook ProやiMacなどは別として、今、MacBook Air やiPad、iPhone SEなど、アップル製品の中でも比較的安い製品を購入しようとしている人は、ほんの数日でいいのでいったん買い控えすることをおすすめする。
あと数日だけ我慢して、アップルの発表後、発表された製品に一旦目を通してからどうするのかを決めれば良いと思う。
かくいう私も、実は今年の前半にiPad(2017)を買おうと思っていたので、このイベントの話が出てきて、一旦様子を見ております。
私がタブレットに求めるものはYouTubeの動画視聴(99%)とたまに使うグーグルクローム(1%)でのネット検索程度。なので、iPadである必要もないのだけれど、2万〜3万円ほどのアンドロイド・タブレットだと作りや処理能力がかなり妥協されており、iPadの方が実はコスパ最高なのではと判断したため。
現状でも十分にコスパ良好なiPadが更に安くなるのであれば、個人的に丁度良いタイミングだと思ってしまっております。