LG G7 ThinQが発表されたのでそちらの記事をどうぞ
本日のピックアップはLG G7 (Neo)についてのアップデート。「G7は有機ELパネルでなくLCDパネル搭載か?」についてのリーク情報。なぜ有機ELパネル(OLED)を搭載せず、LCDになるのかもしれないという噂が立つのかは「コスト削減のため」と一言で言い切れてしまう。
もちろん、まだ発表すらしていないG7なのでOLEDになるかLCDになるのかはわからないけれど、今回の記事は、LCDになるという前提で話を進めていきたい。
アイキャッチは下のリーク動画からスクリーンキャプチャしております
リーク動画
MLCD+ というパネルを採用か?
有機ELパネル(OLED)の代わりにLGが用意しているといわれているパネルが「MLCD+」といわれるLCDパネル。これはLGの子会社である LGディスプレイ が製造しているパネル。その特徴は
・従来のLCDパネルより35%の省エネ
・コントラスト比の向上
・輝度の向上
という点。LGは昨年V30にOLEDパネルを採用するまでずっとLCDパネルをスマートフォンへ搭載してきた。Gシリーズも昨年のG6までずっとLCDという具合で、GシリーズにOLEDを使用したことは一度もない。G6はLCDパネルではあるものの、そのディスプレイの評判は上々で、サムスンのスーパーAMOLEDを搭載したS8やNote8ほどの最高水準ではないけれど、スマホで映像を楽しむ分には十分すぎる解像度といえる。
よって、LCDになったからといって多くのユーザーが不満を感じるということはないと、私は予想している。
なぜ“コスト削減”が必要?
リーク動画よりスクリーンキャプチャ
今、LGのモバイル部門が「攻めの経営でなく守りの経営」に直面しているといえる。その理由はモバイル部門が不採算事業だから。どれほど深刻なのか、数字がどれくらいなのかはわからないけれど、利益が出ていない部門なのだそう。
私のブログでもそこそこ高評価のレビューをしたV30も実は苦戦をしており、V30の売上は依然製造コストを回収しきれていないそうだ。LGの作るスマホは評判が良いけれど、売上がイマイチなのは前々から言われていることなので、それが原因で赤字事業という苦しい展開に陥っているのだろうと思われる。
前置きがながくなったが、そんな状況であれば、製造コストの高い、有機ELパネルを搭載するのではなく、コストの安いLCDパネルを採用すべきという声が内部から出てくるのも頷ける。有機ELパネルの製造コストは場合によってはLCDパネルそれよりも、2〜3倍は高くなるといわれており、赤字の出ているモバイル部門がLCDを採用するのも納得がいく。
LCDかOLEDの違いは重要か?
個人的にはそれほど重要とは思っていない。気になるのであれば、iPhone XとiPhone 7や6S等を使っている人に実際に聞いてみれば良い。ちなみに私事ではあるが、私の兄が「iPhone6S → iPhone X」へ変更した後、真っ先に有機ELパネルについて聞いてみたけれど、「言う程キレイになったとは思わない、言われればキレイになったかな」というくらいだった。ちなみに兄の視力は未だに1.5近くあるので、無意味かもしれないが信頼しても良いと思っている。
私自身も友人のもっているS8とV20(私用)を見比べてみて思うのは、凝視すればS8(有機ELパネル搭載)の方が多少キレイに見えるけれど、普段スマホの画面を凝視してみることはないので、LCDであろうとOLEDであろうと実用ではそこまで重要ではないというのが本音という結論に至った。(もちろん現時点での持論であり将来的には変わるかもしれません。)
スマホ・サイズであればフルHDの解像度で十分
G7の解像度はQHD(2K)又はQHD+(2K+)になると思う。フルHD+以下になることはまずあり得ないだろう。なので、超が付く高解像度であるし、前々から言っている通り、スマホ程の画面サイズであればフルHD以上の解像度は必要ないと思っている。
解像度以外でも前機種のG6同様に「Dolby Vision (ドルビー・ビジョン)」や「HDR10」にも対応してくると思う。この2つの技術はハイダイナミックレンジに関するもので、より映像を高精細に映し出してくれる。
ということで、私の結論としてはG7の映像美に関してはLCDでもOLEDでも、どちらにせよ物凄く固執する点でもないし、QHD以上の解像度でもあるというので、私はLCDでも構わないと思っている。
しかしマニア層は残念がるであろう
スマホ・マニアたちはなぜかしらないけれど、有機ELパネル派が非常に多い。もちろん、細かい点を突き詰めれば、有機ELパネルの方が優れているのは私も理解しているし、若干ではあるけれど、有機ELパネル方が美しい映像を楽しめるのもわかっている。
なので、彼らの意見を完全に否定する訳ではないけれど、必ずしも有機ELパネルがフラッグシップ機には必要とまでは思わないのが私の意見。マニア層の中でも少ないながらLCD派も実はいるので、これもまたおもしろい話ではある。
それでも、有機ELパネルが重要視されるのは、なぜ?
これは私見になるのだけれど、スマートフォンというのは世界最高クラスの技術が集結したコンシューマー・プロダクトであり、世の中の注目が最も集まりやすい商品であると思う。そういった理由で、各企業は
・とにかくハイスペック
・すべての技術をいち早くスマホへ
という考えがあると思う。そして、有機ELパネル > LCDパネル である以上、とにかくハイスペックをアピールするために有機ELパネルを採用し、最高クラスをアピールする世界だと私は思っている。
QHD+のLCDパネルにおける唯一の難点
個人的に、LCDパネルの特に、QHD+という解像度のパネルを搭載したスマホの難点は、解像度を下げることができない点である。私はスマホサイズであれば、フルHD+の解像度で十分だと考えており、サムスンのギャラクシーS9やNote8でさへも、デフォルトの解像度はフルHD+に設定されている程。
なぜ、フルHD+で良いと思っているのかは、まずスマホ・サイズだとQHDとフルHDの大した違いを体感できない。そして、バッテリー消費が早まるという点。
有機ELパネルは解像度が変更できるけれど、LCDパネルはできない(できるスマホはあるかもしれないが私はそれを氏知らない)。なので、LCDパネルで解像度がQHDで固定されてしまうと無駄にバッテリー消費が早まってしまうというのが残念な点。
その他、G7の予想スペック
最後にG7で予想されるスペック表だけを載せておきます
SoC | スナップドラゴン845 |
RAM | 4〜6 GB |
カメラ | メイン:1600万画素 F1.6以下 サブ :1600万画素 超広角 |
バッテリー | 3000 mAh |
前機種である、G6について詳しく知りたい方はこちらをどうぞ