Google Pixel VS

「 Pixel 3 」対 「 Mate 20 Pro 」詳細比較:ハードで勝るMate 20 Proかソフトで有利なPixel 3か

「Pixel 3 と Mate 20 Pro の比較レビュー」を行いたい。2018年後半に発売されたアンドロイド・スマホでは最高クラスの2機種だといえ、この2台を比較するのは楽しみで仕方がない。

いつも通り8つのカテゴリー (カメラ性能・処理能力・バッテリーライフ・ディスプレイ・スピーカー・OS・その他・価格) に分けて比較していきたい。

アイキャッチ画像、記事内画像はGoogle ストア公式サイト、Huawei公式サイトよりスクリーンキャプチャ:https://store.google.com/jp/product/pixel_3 https://consumer.huawei.com/jp/phones/mate20-pro/

 

各レビューはこちら

単刀直入な結論

「Pixel 3」と「Mate 20 Pro」どちらも2018年のアンドロイド・スマホとしてはトップクラスの性能を誇るフラッグシップである。

Pixel 3はGoogleが「OSとハード」の両方を統括しており、これはPixelにのみ与えられた特権のようなモノで、真っ先にOSやセキュリティ・アップデートが受けられる。その他、歴代のPixelシリーズが「スマホ界のベスト・カメラ」と称されてきたようにカメラ性能も非常に素晴らしい

Mate 20 Proトリプル・レンズ・カメラを採用し、シチュエーション毎に適切な画角を「広角・標準・望遠」から選ぶことができる。スマホ1台で3つの画角を選ぶことができるのは使った人にしかわからない便利さがそこにはある。

それに加え、Kirin 980のチップは現時点ではアンドロイドで最高の処理能力をもつ。その他、バッテリー関連も持続時間と急速充電は最高クラスのパフォーマンスディスプレイスクリーン対ボディ比(87.9%)も非常に良い。ハードウェアのスペックではMate 20 Proの方が優れている

価格では、どちらもSimフリー版を販売:

Pixel 3  → 9万5000円 / 64GB (税込)
Mate 20 Pro → 10万8756円 / 128GB (税込)

Pixel 3の方が1.37万円ほど安く購入ができる。実は私がMate 20 Proをレビューした当初、その価格は「9万7882円」で、それはHuaweiのアマゾン公式サイトから販売されていた。しかし、現時点ではそれよりも1.1万円ほど値上がりしている。

もし、この値上がりがなければ、私はMate 20 Proのコストパフォーマンスの良さを理由におすすめできたのだが、現時点でのPixel 3 (9.5万円)とMate 20 Pro(10.9万円)の価格で比べるのであれば、Pixel 3の方が総合的には優れたコストパフォーマンスを発揮していると思っている。

それでは8つのカテゴリー:カメラ性能・処理能力・バッテリーライフ・ディスプレイ・スピーカー・OS・その他・価格について詳しく見てまいりましょう。

 

 

 

カメラ性能

まずはいくつか比較動画(英語)を・・・

 

 

 

 

Pixel 3 の特性

歴代のPixelはシングル・レンズであり、今回のPixel 3も同様である。そして相変わらず抜群の描写力だと思う。写真に関しては恐らく2018年のスマホでは「ベスト」ではないかと思う。ダイナミックレンジの良さ、自然な色味でありながら程よい彩度は他のスマホよりも頭1つ以上は抜きん出ている。

Pixel 3にはこれまでのPixelシリーズ同様「マニュアル・モードがない」けれど、マニュアルで設定をしなくてもオートで撮るだけで、スマホ・ナンバーワンの写真を作り上げるので大半のユーザーが不満を感じる余地は全くないといえる。

(個人的にはマニュアル・モードでISO感度、シャッタースピード、ホワイトバランスを調節したいけれど・・・私のようなユーザーはマイノリティであると思う。)

トップショットと夜景モードは非常に優秀で、機能としてはなくてはならない存在になりつつある。超解像ズームは「良好」といった具合で、上の2つの機能ほどの驚きはない。しかしながら、シングル・レンズということで、本来ならば望遠面で「劣るところを、なんとか競争力を保っている」というレベルにまでは引き上げている。

「ポートレート」は「人・モノ」両方に対応し「十分にボケ味」を出すことが可能でボケ味のコントロールもできる。

動画は「画質、色味、手ぶれ補正」に関しては2018年のスマホではベストではないかと思う。問題視されていたマイク録音のクオリティーは1月のソフトウェア・アップデートにより大幅に改善し、今は何の問題もない

動画に関して不満な点は4K60FPSに対応していない点。4Kでスポーツ・シーンなどの動画を撮影したい人でなければ、必要はないかもしれないが、他のアンドロイド・スマホの多くが4K60FPSに対応していることを考えれば、「なぜ?」と思ってしまう。

カメラは「Pixelシリーズ最大の武器」であるため、写真に関してはPixel 3のオート撮影は2018年のスマホではベストだといえる。オートでの撮影は本当に「思ったとおり」撮ってくれるし、「トップショット、夜景モード (Night Sight)」などもとにかく便利で素晴らしい出来栄えといえる。

写真・動画に関して総合的に判断すれば、間違いなくトップクラスの性能といえるので、カメラ性能を重視するのであれば、絶対にPixel 3は外せないスマホといえる。

 

Mate 20 Pro の特性

背面は3つのカメラを搭載したことにより、この1台で一般的な画角はすべてカバーできる。「広角・標準・望遠」と全てのシチュエーションで最適なレンズを選ぶことができることが「どれほど便利で快適なのか」は使った人間にしかわからないだろう。

特に、旅行などで重いカメラを持ち歩きたくない人にとってはMate 20 Pro 1台で事足りるだろう。特に「広角レンズ」の便利さは何もにも替え難く、その性能もかなり良い。

個人的にはあまり使っていない機能だが、この広角レンズはマクロレンズとして使用することができるため被写体にかなり近づけることができる。

色味はかなりヴィヴィッド (彩度が強い)でシャープな画作りといえる。個人的には自然な色味の方が好みだが、「インスタ映え」するのはMate 20 Proのような画作りだと感じる。彩度が強めではあるけれど、正確を期すと強すぎるということはないのでオートでパシャパシャとるには十分だといえる。

しかしながら、iPhone XSシリーズやXR、グーグル Pixel 3のオート撮影のクォリティーと比べると1ランク下がるかな?という具合である。

ちなみに、標準が4000万画素と高画素になっているけれど、デフォルトでは1000万画素級に画素数が落とされている。これは「ライト・フュージョン (一般的にはピクセル・ビニングという技術で呼ばれる)」という技術を使い、“よりクリアで明るい、色の再現性を向上させている“らしい。

機能として「ポートレート、夜間モード、アパーチャ・モード、プロ・モード」があるが、これら全てが優秀。特に、夜間モード (Night Mode)とプロ・モードはとても気に入っている。ちなみにこれらはP20 Proからある機能。

Mate 20 Proの動画のクォリティーはP20 Proとは比べ物にならないほど向上しており、手ぶれ補正が全く効かなかった4K 30FPSの撮影も非常に良くなっているマイクの質も良く、音をきれいに録音してくれる。

スマホ・カメラのトップに君臨する、iPhone XS(XR)とPixel 3と比べるとオートでの撮影では総合的に1ランク劣るけれど、以下の点はMate 20 Proは優れている

iPhone XR → 夜間モード  (XS、XRにはそもそもこの機能がない)
XR & Pixel 3 → 広角レンズ (XR、Pixel 3は標準レンズのみなので広角に対応できない)

Huaweiのカメラ・パフォーマンスは基本的に「玄人好み」のような気がする。オートでパシャパシャ撮りたい層よりも、プロ・モード でマニュアルで設定して良い写真を撮りたい人や、夜間モードでアートっぽい画作りを楽しみたい人、そして、シチュエーション毎に「広角・標準・望遠」を使い分けたい人にとっては、ベストなスマホ・カメラだといえる。

 

カメラ まとめ

正直なところ、どちらのスマホを選んでも非常に満足のいくパフォーマンスを得られるといえる。

ただ、結論から先に書くと、私は「Mate 20 Pro」を選ぶ。もしXRとMate 20 Proの比較記事をお読みの方なら察しがつくかもしれないが、今回の結論もXRのときと同様になる。

それは「トリプル・レンズ・カメラによる、広角・標準・望遠」を選択できるという「融通の利く便利さ」を味わってしまうとシングル・レンズでは物足りないと感じてしまう。

Pixel 3とMate 20 Proとの「メイン・レンズの性能」はPixel 3の方が1ランク、2ランク上だと思う。自然な色合いながら、程よい加減で彩度が強調されているし、ポートレート・モードのボケ味などはMate 20 Proよりも精度が良いように感じられる。(Mate 20 Proのポートレートはかなり良い部類に入る・・・)

動画に関しても、手ぶれ補正は同じくらいだと思うが、色味やオートフォーカスや追従フォーカスはPixel 3の方が上だと思う。

その他、Pixel 3の「トップショット機能」はMate 20 Proにはない機能で、これもPixel 3にはプラスの評価。

2018年より話題になっている「夜景撮影モード」であるが、Pixel 3 → 「夜景モード (Nightsight)」、Mate 20 Pro 「夜間モード (Night Mode)」はどちらも高いパフォーマンスを発揮している。

ただ、個人的には「Mate 20 Pro」の夜間モードの方が好みである。Pixel 3の夜景モードは「光を取り込みすぎる」感じがし、若干「明るすぎる」画作りとなるのに対し、Mate 20 Proの夜間モードは「程よい”薄暗さ”も残しつつ、よりアートチックに写真を作り上げる」という感じである。

もちろん、毎回毎回Mate 20 Proの方が優れているという訳ではなく、Pixel 3の方がキレイに仕上がることもある。ただ、総合的に「夜景撮影モード」のパフォーマンスを評価すると、私は「Mate 20 Proの夜間モードが上」だと感じる。(Pixel 3は今後ソフトウェア・アップデートにより夜景モードのパフォーマンスを向上させる可能性はあるため、これは現時点2019年1月での判断です)

メイン・レンズの良さでは「Pixel 3」に軍配が上がるけれど、やはりトリプル・レンズの利便性には到底敵わない。3つのレンズの中で望遠も便利だけれど、特に「広角レンズの便利さ」は望遠レンズの倍以上といえ、多くのシチュエーションで「広角レンズだからこそキレイに撮れる」という場面が必ず遭遇する。

Pixel 3はオートで安定したカメラ・パフォーマンスを期待する人に向いており、それとは逆でMate 20 Proはマニュアル・モードでカメラの細かい設定をしたい人、「広角・標準・望遠」の画角を場面場面で切り替えたい人に向いている。

総合的に考えて、若干の差でMate 20 Proをカメラ・パフォーマンスの勝者としたい。

 

処理能力

処理能力 RAM チップ
Pixel 3 4GB スナップドラゴン 845
Mate 20 Pro 6GB Kirin 980

 

Antutuのスコア

Pixel 3  → 約27.0万点
Mate 20 Pro → 約30.3万点

Antutuのスコアは約3万点の差でMate 20 Proがリードしている。この理由は、Mate 20 Proの方が新しく導入されたばかりの「Kirin 980」というHuaweiにとっては最新チップを積んでいるからである。現時点ではMate 20 Proがアンドロイドでは最高スペックを誇っている。

一方、Pixel 3は「スナップドラゴン845」というチップを使用しており、これは2018年2月から多くのアンドロイド・スマホに搭載されているフラッグシップ用のチップである。つまりPixel 3に搭載されているチップはその登場から約1年近く経っている。そのためスペックではどうしてもMate 20 Proに劣ってしまう

しかも、Pixel 3のスペックは2018年のフラッグシップとしては「最低限のスペック」RAMが4GBしかない。4GB RAMというのは現状のアンドロイドOSにとっては「最低限の容量」とも言われており、長期間(2年以上)の使用ではいつまで軽快にOSが動作するのかという不安がある。

しかしながら、Pixel 3の動作環境は現状では快適で、軽快に動いてくれる。個人的には何の不満もないけれど、未来の動作環境はわからない。

という訳で、処理能力はMate 20 Proに軍配を挙げたい。

 

余談

先述したように、Pixel 3に搭載されているスナップドラゴン845は昨年の2018年2月から存在するチップである。つまり、2019年2月には最新版のチップ「スナップドラゴン855」が搭載されたフラッグシップが登場してくる。

Pixel 3のチップはスペックとしては「もうすでに1年遅れ」に近い。しかも次のスナップドラゴン855の性能は「非常に高いパフォーマンス」を実現しているとされ、現時点ではかなり前評判が高いのも事実である。

なので、現在、処理能力に関してはスナップドラゴン845を搭載したPixel 3は「型落ち」のチップであるため処理能力を重視する人にはオススメをしにくい

スナップドラゴン 855 については↓の記事を・・・

 

バッテリー 関連

バッテリーライフ

Pixel 3  →  2915 mAh
Mate 20 Pro → 4200 mAh

バッテリーライフに関してはMate 20 Proの圧勝だといえる。私は2D・3Dゲームを一切しないアベレージ・ユーザーなのだが、私の使用環境では丸2日は余裕で持つ。2.5日ほど充電をしなくても良い日もあったほどである。

逆にPixel 3は1.5日くらいが平均だと感じている。2019年1月のアップデートにより「若干バッテリーライフがよくなった」ように感じているが、劇的に変わったわけではない。

Pixel 3のバッテリーライフに不満を感じるとまではいかないが、Mate 20 Proのバッテリーライフの良さを知ってしまうと「Pixel 3はしょぼいな」と思ってしまう。バッテリーライフに関しては相手が悪かったというのが私の見解である。

 

充電スピード

Pixel 3 → 18W(ワット)
Mate 20 Pro → 40W(ワット)

こちらも、Mate 20 Proの方が圧倒している。充電器の出力はMate 20 Proの40WがPixel 3よりも倍以上の出力がある。

ただ、0 → 90%以上の充電時間にはMate 20 ProもPixel 3も満足いくスピードである。

Mate 20 Pro:1時間で0 → 90%以上
Pixel 3:1時間で0→ 90%以上

もちろん、充電する容量がPixel 3の方が1000mAh以上も少ないので充電器の性能でいえばMate 20 Proの方がPixel 3を圧倒している。

 

バッテリー関連 まとめ

Mate 20 Proはバッテリー関連では2018年のスマホでトップといえ、このスマホよりもバッテリーライフと急速充電に優れたスマホはない。私の使用環境で丸2日も安定してバッテリーライフが続くのはMate 20 ProとiPhone XRくらいである。

Pixel 3もバッテリーライフと急速充電に大きな不満がある訳ではないけれど、今回は比較する相手が悪かったとしか言いようがない。

 

ディスプレイ

Pixel 3→ 5.5 インチ P-OLED フルHD+
Mate 20 Pro → 6.39 インチ AMOLED QHD+

どちらもOLED(有機EL) ディスプレイを採用しているので、私の目には両者共に、OLEDディスプレイ特有の「黒の濃淡と発色の良さ」を実感できどちらの画質にも満足している。

Pixel 3の解像度がフルHD+ということで、Mate 20 ProのQHD+よりも質が劣るのではと思う人もいるかもしれないが、個人的にフルHD+でも十分だと思う。

Mate 20 ProをフルHD+とQHD+の画質で見分けると、「言われればQHD+の方がキレイ(かな?)」という程度で、若干プラシーボ効果が入っているのではと感じている。正直なところスマホ・サイズでQHD+は基本的にはオーバースペックだと思っている。

どちらもHDRディスプレイに対応しているので、HDR画質の動画を見ることが可能。画質に関してはスペック上はMate 20 Proの方が上だけれど、私はどちらのディスプレイにも満足できる。

 

スクリーン対ボディ比

Pixel 3 → 77.2%
Mate 20 Pro → 87.9%

スクリーン対ボディ比に関してはPixel 3は完敗である。スピーカーのところで述べるが、Pixel 3はフロント・スピーカーを採用しているのでどうしてもこの数値が低くでてしまう。

逆に、Mate 20 Proの87.9%というのは「2018年のスマホとしてはかなり高い数値」。Mate 20 Proはノッチ部分以外はほぼスクリーンで、ベゼルレス化は非常に素晴らしいといえる。ただ、両端がカーブしていることもあり個人的にはこのカーブディスプレイはあまり好きではない。

ディスプレイ まとめ

画質に関してはPixel 3とMate 20 Proに関しては何の不満もない。Pixel 3の解像度がフルHD+ということでMate 20 ProのQHD+よりもスペック上では劣るけれど、Pixel 3のディスプレイが5.5インチと小さいことも相まってか、私の目には大きく違いを感じることはない。

ただ、スクリーン対ボディ比に関しては大きな差がありPixel 3 (77.2%)とMate 20 Pro (87.9%)とではディスプレイを操作する感覚が全く違う。もちろんディスプレイの大きさの違いによるのも確かだけれど、Mate 20 Proのベゼルレスデザインは素晴らしいの一言に尽きる。

というわけで、ディスプレイはMate 20 Proの勝ちとしたい。

 

スピーカー

Pixel 3、Mate 20 Pro、両方ステレオ・スピーカーを採用している。ただ、スピーカーの質としては断然「Pixel 3」の方が優れている

動画視聴でもPixel 3がフロント・スピーカーを採用しているためこちらの方が「聴き心地は遥かに良い」

Mate 20 Proのスピーカーが決して「悪い」とまでは言わないが、スピーカー・グリル (スピーカー用の穴)がなく、スピーカーの音はUSB Type Cのところから排出される。そのため、Mate 20 Proの音質はフラッグシップとしては「いたって普通」。

よって、スピーカーはPixel 3が上といえる。

 

OS

純アンドロイド (素のアンドロイド)

OSに関してはグーグルが統括しているので、アンドロイド・スマホでPixelシリーズの右に出る者がいないのは当然ではある。

OSのアップデートは「いの一番」に提供され、セキュリティ・パッチもまずPixelシリーズが優先される。

最新のアンドロイド・パイ (9.0)に関しては当初は若干の不満があった。パイになり、iPhone XやXS・XRのようなジェスチャー式になったため、「不具合」が多かったけれどこういった問題が最近のアップデートでかなり改善されてきており、非常にスムーズになってきた。

 

EMUI 9.0

Huawei のUIは好みが分かれる。私は嫌いではないが、好きではない。Pixel 3のような純アンドロイドではなく、Huaweiの独自のOS色が強く、プリインアプリも多い

プリインアプリに関しては、無駄なアプリが多く、グーグルの提供するアプリとかぶるものも非常に多い。プリインアプリは残念ながらアンインストールできないが、簡単に使用停止することができる。

Always ON Display 「常に情報を表示」や 「通知表示」についても悪くはないが、Pixel ほど使い勝手がよく、優秀とまでは思わない。

 

OS まとめ

シンプルなPixel 3と多機能なMate 20 Proという比較になる。HuaweiのEMUIも年々使いやすさは良くなってきているので、慣れてしまえば、多機能なHuaweiのEMUIの方が便利と感じる人も中にはいるだろう。

ただ、私はシンプルな純アンドロイドOSの方が優れていると感じる。やはり最新のOSアップデートとセキュリティ・アップデートを受けられる点は他のスマホ・メーカーにはないアドバンテージだといえる。

通知設定がPixel 3の方が優れているのも付け加えておきたい。総合的にみて、OSではまだまだ純アンドロイドの良さを凌(しの)げるほどEMUIの完成度は高くないと思っている。

 

 

その他、細かい点

イヤホンジャック、micro SD、ワイヤレス充電、防塵防水 IP68

4機能 Pixel 3 Mate 20 Pro
イヤホン X X
micro SD X X
ワイヤレス充電
IP規格 IP68 IP68

この4点に関しては今まで散々書いてきたため、今後はこの表だけをお見せしようと思います。

 

Mate 20 Pro → 顔認証

顔の深度を測るためセキュリティーは2Dの顔認証よりも高い。Mate 20 Proの顔認証の精度は「イマイチ」とまでは言わないが、たまに認識しない。

ただ、指紋認証しかないPixel 3よりも、顔認証と指紋認証を両方備えているMate 20 Proの方が便利である。

 

Pixel 3 → Google Pay

日本版Pixel 3には「FeliCa (フェリカ)」が搭載されているので、「おサイフケータイ」として利用できる。今の所電子マネーは「Suica、楽天Edy、nanaco、WAON、QUICPay等」に対応している。電子マネーの対応数はアップルペイよりも多い。

クレジットカードは現時点では上の「Kyash、JACCS、JCB、LINE Pay」に対応。おそらく今後は「Visa、マスター、アメックス」にも対応していくだろうと予想。

Mate 20 Proは「おサイフケータイ」に一切対応していないので、普段から「おサイフケータイ」を使用している人には注意が必要。

(ちなみに、ドコモから春に発売されたP20 Proに関してはおサイフケータイに対応しており、全てのHuawei端末がおサイフケータイを使えない訳ではないため「話がややこしくなっている」)

日本ではおサイフケータイが多くのユーザー層に浸透しており、スマホでの支払いに慣れてしまうと後戻りできなくなる人も多いのではないかと思う。

 

Pixel 3 → Google フォト 無制限、アクティブ・エッジ

意外と見過ごされる機能の1つだが、このGoogle フォト無制限 (2022年1月31日まで)という特典は非常に優れた機能。しかも、画質は元のままである。

将来スマホを替えても、Pixel 3を使用していたときに保存した画像や動画にはいつでもアクセスでき、かつ画質は無制限利用期間が終了後も変わらない

アクティブ・エッジに関しては使う人とそうでない人で意見が分かれるだろうが、「意外と便利」だと思っている。頻繁に使うわけではないけれど、ぎゅっと握って「グーグルアシスタントを起動」することは思いの外便利だと思う。

 

Mate 20 Pro → ディスプレイ指紋認証

新しい技術であり、今後も改善が必要だと思う。現時点ではまだまだ「物理ボタン」の方が遥かに「精度とスピードで優る」けれど、これは仕方がないと思う。現時点では若干の面倒くささも感じている。その理由としては、ロック解除に至るまでのステップが増えたことによる。

1 スマホをスリープ状態から起こす
2 指定の位置でしっかりと指をのせる

物理ボタンの場合、指をさっとボタンをのせるだけで済むので、ロック解除がかなり早い。まあこのディスプレイ指紋認証は新しい技術であるので、改善されることを待つしかないでしょう。

 

Mate 20 Pro → ワイヤレス逆充電 と NMカード

 

新しい試みで、Mate 20 Proがワイヤレス充電器として他の端末をワイヤレスで充電を供給する側になるのだけれど、「全く必要性を感じない」

NMカードはHuaweiが独自に規格したメモリー・カードで、これを外付けで利用できる。形はナノSimと同じ。micro SDカードよりも小さくて済むのだが、独自規格であるため「価格がべらぼうに高い」。micro SDカードの2〜3倍の価格である。

 

価格 (コストパフォーマンス)

Simフリー 価格 (公式:税込)

モデル Pixel 3 Mate 20 Pro
64 GB 9万5000円 なし
128 GB 10万7000円 10万8756円

 

オススメ容量:Pixel 3 → 64GBMate 20 Pro → 128GB

Pixel 3に関しては64GBでも問題がないと思う。その理由の1つは「Google フォト 無制限」の特典でこれがあるため、写真・動画は全てGoogleフォト上で管理すれば、スマホの容量を圧迫せずに済む。

もうひとつの理由は、「プリインアプリが最小限」に抑えられており、他のアンドロイド・スマホと比べ圧倒的に無駄なアプリが少ない。そのため初期状態の容量の空きが比較的多い。なのでアベレージ・ユーザーでも64GBで問題はないだろうと思う。

Mate 20 Proは日本で発売されるモデルは128GB版のみなのでこれ1択になる。128GBで十分だと思う。一応、外部メモリーとして、NMカードは使えるけれど、ものすごく高いのでオススメできない。

 

価格 まとめ

Pixel 3  → 9万5000円 / 64GB (税込)
Mate 20 Pro → 10万8756円 / 128GB (税込)

Mate 20 Proの価格が「なぜか上がっている」。以前、Mate 20 Proをレビューした際は9万7882円であったので、ここ1ヶ月ほどの間になんと1万円以上も上がっている!!

私は9万7882円であったころから、Mate 20 Proの素晴らしい性能は認めつつも、その価格が「まだまだ高すぎる」と愚痴っていたので、正直なところこの突然の「暴騰」にびっくりしております。

以前の価格であればPixel 3 (9.5万円)とMate 20 Pro (9.8万円)は価格差3000円ということもあり、ほぼ同じ価格帯ということであった。

以前の価格帯で比較するならば、Mate 20 Proのトリプル・レンズ・カメラ、4200mAhのバッテリー容量、Kirin 980 の処理能力、AMOLEDディスプレイで87.9%のスクリーン対ボディ比など、ハードの面で優れているMate 20 Proのほうが簡単にオススメできた

しかし、現状ではオススメのモデルで比較するとMate 20 Proの方が1万3700円も高額であることから、価格面ではPixel 3のほうがお買い得だと感じている。

もし、公式サイトからのみの購入をご検討であれば、Pixel 3をオススメしたい。もし、Mate 20 Proの価格が以前の9.8万円まで下がってきたのであれば、Mate 20 Proの購入をすすめられる。

 

余談1 

一応ですが、大手のリサイクル・ショップであるじゃんぱらではMate 20 Proの未使用品が最安で9万4980円(税込)で売られているので、以前の価格に近い金額で購入は現時点でも「一応は可能」である。

ちなみに、Pixel 3 64GB版の未使用品(ロック解除済み)は8万7800円。

必ずしも公式サイトでなくても良いのであれば、こういった大手のリサイクル・ショップも参考にしてもらいたいです。

 

余談 2:Pixel 3のリセールバリュー

Pixel 3のリセールバリューはアンドロイド・スマホとしては高くなるかも!?しれないことについて書いておきたい。

PixelシリーズはGoogleのスマホであるため、アンドロイドOSでは唯一「OSとハード」のメーカー統一されている。これがアンドロイドの「iPhone」と呼ばれる所以である。

初代PixelとPixel 2は日本では発売されなかったけれど、海外では発売されており、リセールバリューに関してはアンドロイド・スマホの中では「比較的リセールバリューの価値が高い」部類に入る。そのため、もしかするとPixel 3の中古価格は高く設定されるのではと期待しております。

Pixel 3の売れ行き次第で私の予想が外れる可能性は十分にありますので「鵜呑みにしない」でください。

 

まとめ

カテゴリー Pixel 3 Mate 20 Pro
カメラ
処理能力
バッテリー
ディスプレイ
スピーカー
OS
その他
価格 (コスパ)

 

上の表を見ると、基本的にはMate 20 Proがハード面ではかなり有利なように感じる。トリプル・レンズ・カメラKirin 980の処理能力、最高峰のバッテリーライフディスプレイもAMOLEDで解像度はQHD+と非常に素晴らしいスマホといえる。

Pixel 3はソフトでMate 20 Proをかなり上回っているように思う。やはりGoogleがハードとソフト、両方を統一して作っているので、アップデートを一番に受けられる点やGoogleフォトやGoogle Payなども細かい点ながらこれらの重要度は高い。

スピーカーについては、Mate 20 Proよりもずっと良い品質で、動画視聴に関しては断然Pixel 3の方が良い。

価格(コストパフォーマンス) (「Pixel 3 → 9万5000円、Mate 20 Pro → 10万8756円」)に関しては、原因不明のMate 20 Proの価格上昇 (9万7882円 → 10万8756円)により、一気にコスパが悪くなったため、公式サイトで買うのであれば9.5万円のPixel 3をオススメする。

もしMate 20 Proの価格アップがなければ、私はMate 20 Proをオススメしていただろう。一応ではあるが、「じゃんぱら」などの大手のリサイクル・ショップでは約9.5万円で未使用品が販売されているので、もしこういったお店での購入に抵抗がなければ、こちらで買う方が断然お得である。

もう一度書いておくが、Pixel 3とMate 20 Proがもし同じ価格帯であるならば、私は「Mate 20 Proをオススメ」する。

ただ、現時点の公式価格では「Pixel 3」をオススメしたい。Pixel 3とMate 20 Proには1万円以上の大きな価格差はあってはならないと思っている。

最後に、どちらのスマホも2018年のアンドロイド・スマホを代表する非常に優れた性能をもったフラッグシップなので、どちらを選んでも満足するパフォーマンスを得られるであろう。

私のように、リサイクル・ショップでの購入が問題でない人であれば、Mate 20 Proの購入も候補に挙げても良いかもしれない。

 

 

私がオススメしているシュピゲン・ケース (アマゾン価格)
Pixel 3 → 約1600円
Mate 20 Pro → 約1700円

 

 

 

各レビューはこちら

 

関連記事

ピックアップ記事

  1. 2019年は中古スマホが熱い!!:アベレージユーザーにこそ 型落ち (旧)フラッ…
  2. シニア世代こそ 「 iPhone 」を使うべき:「 らくらくホン 」は全然オスス…

関連記事

  1. Huawei VS

    ファーウェイ P20 Pro VS ギャラクシーS9+ 比較:7つのカテゴリーで比較(カメラ性能・処…

    ドコモで機種変やMNPを考えている人にとって「ファーウェイP20 Pr…

  2. Samsung Galaxy VS

    Note8 か ギャラクシーS8+ で迷っているあなたへ

    Note8が発表されて、サムスン・ファンなら多少は疑問に思ったかもしれ…

  3. Apple iPhone VS

    「 iPhone XR 」対 「 Mate 20 Pro 」詳細比較:多機能なMate 20 Pro…

    「iPhone XR と Mate 20 Pro の比較レビュー」を行…

  4. Huawei VS

    ファーウェイ P20 Pro vs ソニー Xperia XZ2 比較(8カテゴリーに分けて):コス…

    近年注目を集めているHuawei(ファーウェイ)。2018年のフラッグ…

  5. Apple iPhone VS

    iPhone X か iPhone 8/8Plus で迷ったらXを買え!!

    iPhone Xを買うか、8または8Plusで手を打つべきかで悩んでい…

最近の記事

特集記事

  1. ベスト・スマホ:2017年下半期 〜 2018年上半期のスマ…
  2. 3.5万円以下(2018年6月)で買えるコスパ最高の新品スマ…
  3. 必読:私が行っているアンドロイド・スマホ用 セキュリティ対策…
  4. ベスト・スマホ 2017:カテゴリー別に最良のスマホを選出
  1. Huawei

    Huawei (ファーウェイ) P10 Lite まさにお手本のようなミッドレン…
  2. OPPO 発表

    Oppo Find X 発表:現在最もベゼルレス化が進んだスマホ、価格は約13万…
  3. スマホ・ニュース

    アンドロイド・スマホのセキュリティ・スキャンダル:メーカーがセキュリティ・アップ…
  4. ベスト・スマホ

    2019年4 月「ベスト・フラッグシップ」と「ベスト・コストパフォーマンス・スマ…
  5. Apple iPhone VS

    iPhone 7 か iPhone 8で迷っている人へ: 今こそ7を買うべき理由…
PAGE TOP