ギャラクシーS9とS9+(プラス)がもうすぐ国内でも販売が開始されるので、S9かS9+のどちらを買うべきかで悩んでいる人のために、「間違いなくS9+を買うべき理由4つ」を紹介したい。
ドコモから夏モデルの発表
注意:オリジナルは5月12日に執筆。5月16日にドコモから夏モデルが発表されたため、5月18日に当記事を編集しております。多少読みづらくなっていますが、ご理解頂ければと思います。
注意:
この記事を書いている5月12日の時点では、ドコモやauでの価格や詳細なスペックが確定していない。今回はアメリカでの販売価格とスペックを元に私の見解を述べたい。国内での価格が確定後、再度修正を入れたい。
ドコモが5月16日に夏モデルの発表をするので価格がわかり次第また情報を更新したいと思う。
単刀直入な結論
ドコモ | 価格 (税込) |
S9 | ¥9万9792 |
S9+ | ¥11万1456 |
差額 | ¥1万1664 |
ギャラクシーS9かS9+のどちらを買うかで迷っている人も多いと思う。S9とS9+の価格差は1万1664円。この差額を払ってまでS9+にアップグレードする価値はあるのかと問われれば、間違いなくアップグレードした方がお得であるといえる。
その理由は4つあり:
- 6GB RAMのS9+の方が4GB RAMのS9よりも長期的に安心して使える
- S9+の方がバッテリー持続時間が良い
- 「標準+望遠」のデュアルレンズ・カメラにより、ポートレート写真やズームに有利
- 6.2インチの大画面で動画コンテンツを楽しめる
と上記の4つにまとめることができる。それでは更に深く説明していきたい。
事前に理解してもらいたい点
S9とS9+の差額は$120(約1万3千円)であり、この額を払ってまでもS9+を買う価値があるのかというのが論点になる。
上の結論でも述べたように私は1万5〜7千円以内であれば十分にアップグレードする価値はあるといえる。
S9+をオススメする理由4つ
理由1:S9+の6GB RAMは長期的に有利
RAM | |
S9 | 4 GB |
S9+ | 6 GB |
S9のRAMは4GBなのでS9+の方が2GBもRAMが多く積まれている。RAMが多いほど総合的なパフォーマンスは上がる。
では4GBのS9だと不満が出てくるのかと疑問に思うかもしれないけれど、実はそうではない。現状ではS9でもサクサク動作するし、ほとんどのユーザーは6GB RAMを必要とするほどのヘビーな使用はしないと思う。
じゃあS9の方が安くて良い選択肢と思うかもしれないが、2年以上の長期間で使用することを考えれば4GBだと不安になってしまう。なぜかというと、iPhoneに限らず、アンドロイド端末でもOSやアプリのアップデートが原因でどんどん動作が重くなってしまう。
それに付け加え、サムスンのOSは純粋なアンドロイドに比べ、サムスン独自のカスタマイズをかなり施しているのでOS自体が重い。なので、4GB RAMのS9だと1年以上使っていると「サクサク動かなくなる可能性は否定できない」。
昨年のS8やS8+は4GB RAMであり、スナップドラゴン835という当時の最高クラスのチップを搭載していたけれど、若干もたつきが見られた。逆にNote8は6GB RAMを搭載し、これがかなり改善された。もちろん、RAMだけが改善の要因とはいえないけれど、RAMは長期的にみて6GBあった方が確実に安心といえる。
理由2:S9+はバッテリーの持ちがS9よりも良い
バッテリー容量 | 画面サイズ | |
S9 | 3000 mAh | 5.8インチ |
S9+ | 3500 mAh | 6.2インチ |
上の画像はPC Markというところで調査されたバッテリーの持続時間のテストで、日常生活と似た環境でスマホを利用した際の結果。
オレンジの部分を見てもらえればわかるけれど、
S9+ → 8.13時間 / S9 → 6.93時間
と約1時間強の違いがでてくる。
ただし注意してもらいたいのは、S9+(日本版)のチップはクアルコム製のスナップドラゴン845というモノで、S9はサムスンが製造したExynos(エクシノス) 9810という海外版のチップ。
処理能力の性能はそれほど違いはないのだけれど、エクシノス 9810 (海外版) はバッテリーの省エネ設計に問題があり、バッテリーの持続時間がスナップドラゴン845 (日本版) に比べ劣ってしまう特徴がある。この問題について詳しくお知りになりた方はこちらの記事をどうぞ
注意:日本で販売されるS9、S9+のチップはスナップドラゴン845を使用。
日本で販売されるギャラクシーS9とS9+はスナップドラゴン845を搭載する可能性が非常に高いので、おそらく上の写真程の差は見られないと思う。
ソース:Anand Tech
2つ目はAnand Techというところで検査されたもので、ネットサーフィンをした場合どれくらいバッテリーが持つかというテスト結果。
オレンジはS9+(スナップドラゴン845・日本版仕様)、真ん中の水色のバーはS9+(エクシノス9810・海外仕様)、一番下の水色はS9+(エクシノス9810・海外仕様)。
S9+(スナップドラゴン845) → 10.48時間
S9+(エクシノス9810) → 9.66時間
S9(エクシノス9810)→ 6.80時間
残念ながら、S9のスナップドラゴン845・日本版は計測結果がないので具体的な数字はわからないけれど、S9のエクシノス9810よりはバッテリーは長持ちすると考えられるので7.5時間くらいになるのではと思う。
上の結果を総合的に考えるとS9よりS9+の方が1時間以上はバッテリーが長持ちすると考えられるのでS9+の方が有利といえる。
理由3:デュアルレンズ・カメラ
画像はサムスン・ギャラクシー公式サイトよりスクリーンキャプチャ:http://www.galaxymobile.jp/galaxy-s9/camera/
S9はメイン・カメラのみであるが、S9+はデュアルレンズなのでサブ・カメラの望遠レンズが追加されている。サムスンの望遠レンズは他のライバル機種のそれよりも優秀で、望遠レンズにも関わらず光学式手ぶれ補正(OIS)が搭載されている。
ボケ味を出すポートレート機能
このサブ・レンズのお陰でポートレート写真やボケ味のある写真をS9よりもキレイに撮ることができる。S9でも「セレクティブ・フォーカス」という機能でボケる写真は作ることは可能。
しかし、デュアルレンズを使用するS9+の方がフォーカスしたい部分とそれ以外のぼかしたい部分の情報量がS9のシングル・レンズよりも圧倒的に多く、それにより作られる写真のボケ味はS9よりも優れている。
さらにS9+には「ライブ・フォーカス」という機能があり、写真を撮った後に“ボケ味を調節”できる。これはS9にはない機能。動画をご覧になればわかりやすいと思いますが、動作が一瞬なので、注視してください。
望遠レンズの利用が多い人には便利
望遠レンズは光学式2倍ズームで、ズームを多用する人にとっては便利。しかも光学式手ぶれ補正(OIS)を搭載しているので写真・動画の撮影でも手ブレを軽減してくれる。OISは高額なので、ズーム・レンズにまで搭載しているスマホ・メーカーは非常に少ない。
私はポートレート機能、ライブ・フォーカス、望遠レンズをそれほど多用する訳ではないが、無いより有ったほうが良い機能ではあるし、こういったオプションがあるというのは強みでもある。
理由4:6.2インチの大画面
これは小さい画面が好みの人にとってはデメリットであるのは承知しているが、大きい画面の方が便利な時があるのも事実。
一長一短があるのは理解しているが、動画コンテンツなどを楽しみたい人であれば、S9よりも大きい画面の方がより満足度は増すので、スマホで映画やYouTube動画を見るのが多い人であればS9+の方が良い選択肢といえる。
まとめ
S9とS9+を比べた場合、1万1664円の差額を払ってアップグレードした方が長い目でみればお得だといえる。唯一、大きいサイズがどうしても無理という人を除いて。
動作性が向上する6GB RAM、バッテリー時間で有利な点、サブレンズによるポートレートや望遠機能、そして大画面での使用。1万円強を支払って得られる利点は非常に大きいといえる。
実は昨年S8とS8+の価格差は$100で中身は同じ。バッテリーの容量と画面サイズだけが違うだけで$100の価格差があり、今回は$120でRAMが増量し望遠レンズもついてくることから非常にお得といえる。
しかも昨年のドコモの場合、S8とS8+の価格差は2万4600円もあり、アメリカ版の価格差と比べると若干“詐欺”のような差があった。それに比べれば今回のS9とS9+の価格差は北米版よりも抑えられたのでお得といえる。
(この記事はドコモの夏モデル発表後、5月18日に更新しております。)
5月16日にドコモから夏モデルの発表があるそうなので、価格がわかり次第また情報を更新したいと思う。
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